NECセキュリティスキルチャレンジ2024開催報告
NECは毎年各グループ社員を対象に、CTF(Capture the Flag)形式のオンラインサイバーセキュリティコンテスト「NECセキュリティスキルチャレンジ2024」を開催し、表彰式を2025年2月26日に行いました。このコンテストは、約10年前から続く取り組みであり、社員のセキュリティ人材の発掘と育成を目指しています。
コンテストの概要
今年のコンテストには、1060名の社員が参加し、活気ある競争が展開されました。これまでのコンテストには約9200名の社員が自主的に参加し、セキュリティスキルの向上に努めています。出題される問題は、NECのエンジニアが製品やシステムのセキュリティ実装に基づいて作成されており、現場での実践力を養うための重要な機会となっています。
技術的な問題に加え、新たに設けられた「セキュリティアウェアネス」というカテゴリでは、日常業務に即した課題が出されました。具体的には、不審なメールの対応手順やクラウドサービスのアクセス権設定など、実務に根ざした問題を扱うことにより、社員のセキュリティ意識の向上を図っています。
新カテゴリ「セキュリティアウェアネス」の内容
新設されたセキュリティアウェアネスの問題例には、以下が含まれます:
- - 不審メール受信時の対応手順の確認
- - インシデント発生時の初動対応
- - クラウドストレージのアクセス権設定
こうした問題に取り組むことによって、社内の規定や用法を再確認する機会が提供されます。
競技の参加者の声
参加した社員からは、技術的な問題だけでなく、日常業務に関連する実際のシチュエーションを題材にした課題が多く、取り組みやすかったとの声が上がっています。多くの社員がフィードバックの中で、自分の仕事に直接関わる内容であったため、普段から注意を払うべきポイントを思い出したという感想を述べています。加えて、定期的にこのような競技に参加することで、知識を振り返る良い機会になるとの意見もあり、実践を通じた技術の洗練が期待されています。
表彰された優秀者
NECセキュリティスキルチャレンジでは、成績優秀な参加者が表彰されました。一般部門でスコアトップに立ったのは、通信業統括部の山下修氏であり、エキスパート部門では全問正解の重田貴成氏が選ばれました。初参加者部門でも岡田知大氏が表彰され、各部門の活躍が目を引きました。
今後の展望
NECは引き続き、グループ全体のセキュリティ意識を高めるための施策を推進していく方針です。特に、セキュリティアウェアネスの向上に繋がる人材育成を強化し、顧客のリスク低減に貢献することを目指しています。NECの取り組みが未来のセキュリティ産業にどのように影響を与えていくのか、今後の活動に注目です。