小倉メリヤス製造所が伝えたい新たな挑戦
2026年3月、株式会社小倉メリヤス製造所の子会社である小倉メリヤス栃木工場が、日本の縫製工場で初めて国際認証「OEKO-TEX® STeP(エコテックス® ステップ)」を取得しました。この認証は、製品の生産過程における持続可能性や環境への配慮、人権の尊重といった要素を認証するものです。これにより、小倉メリヤス製造所は国内外のアパレル業界での信頼性を高める一歩を踏み出したのです。
背景にある市場のニーズ
世界中で評価されるアパレルビジネスでは、ただ高品質な製品を提供するだけでは不十分です。特に欧米市場では環境負荷の低減や労働環境の改善が強く求められています。そのため、生産背景を証明することが商取引の必須条件となりつつあります。このような市場の変化に対応するため、小倉メリヤス製造所はOEKO-TEX® STeP認証の取得を戦略的に進めることにしたのです。
海外市場への展望
認証取得後すでに、海外のブランドやアパレル企業からの問い合わせが増えています。特にリスクマネジメントやESG経営が重視される企業にとって、「国際認証を持つ日本の縫製工場」は非常に魅力的なパートナーとして位置づけられています。この流れは、国内の縫製工場が国際的な市場で存在感を示すための重要な要素です。
さらなる展開
小倉メリヤス製造所は、OEKO-TEX® STeP認証を取得したことを踏まえ、商社やテキスタイルメーカーに対して「MADE IN JAPAN」の信頼を提供することで、海外市場への輸出促進や、環境意識の高いブランドとの提携を強化していく方針です。さらに、エコテックス®スタンダード100を取得済みの素材を使用した製品に、「MADE IN GREEN」のラベルを付けることで、製品と生産工程の透明性をアピールすることが可能になります。
代表取締役の思い
代表取締役の小倉大典氏は「国内の製造環境が変わる中で、日本の縫製工場が生き残るためには、国際的な信頼を得ることが必要だと感じています。品質が高くても、環境や人権の証明がない工場は取引に選ばれにくいのが現実です」と指摘します。海外市場における具体的な相談も増えてきており、OEKO-TEX®基準の重要性を強く実感していると言います。
会社概要
1929年に創業した小倉メリヤス製造所は、東京都墨田区を本社に置き、栃木県佐野市で高品質なニット・カットソーの製造を行っています。今回のOEKO-TEX® STeP認証取得は、同業界において日本初の取り組みであり、持続可能な製品製造の先駆けを担う存在となることが期待されています。
本社所在地:東京都墨田区石原3-12-9
公式サイト:
小倉メリヤス製造所
この新たな挑戦が、国内外のサプライチェーンにおいてどのような影響を与えていくのか、今後の動向から目が離せません。