大阪・関西万博でのVR国際交流プロジェクト
大阪・関西万博の公式プログラムとして、追手門学院大学の学生が中心となり、特に中高生を対象にしたVRを活用した国際交流イベント「VR×国際交流プロジェクト」が開催されます。このプログラムは、学生たちが主体的に学び、協働して社会課題に取り組む新たな学習スタイル「OIDAI WIL」(Work-Is-Learning)を推進する取り組みの一環です。
イベントでは、日本人学生と留学生が協力し、VRを通じて世界の様々な国々—ベトナム、バングラデシュ、ミャンマー、インドネシア、インド—を巡るツアーを実施します。参加者は、VRゴーグルを装着し、各国の文化や生活様式をリアルに体験しながら、留学生からの解説を受け、グループでの対話を通じて交流を深めます。この形では、ただの観光ではなく、異文化理解の大切さを感じることができます。
デモンストレーションの概要
実際のイベントに先立ち、9月17日(水)には追手門学院中・高等学校の生徒を対象にデモンストレーションが実施されました。この場では、国際交流の機会が豊富な生徒たちでも、メディアやSNSから受けた固定観念に基づく誤解を持つことが観察されました。このイベントを通じて、留学生が自身の文化と国の特性を直接伝えることで、よりリアルで生きた情報をお届けし、異文化理解を深めることが狙いです。
VRコンテンツの制作と内容
本プロジェクトには、追手門学院大学の日本人学生6名と留学生5名が参加。彼らは、留学生が帰国時に撮影した写真や、家族や友人に依頼して集めた素材、そしてインターネット上の映像を組み合わせ、魅力的なVRコンテンツを制作しました。デモ時には、参加者はアイスブレイクを行った後、各国のVR映像を体験し、留学生の解説を聞きながら、異なる文化背景への理解を深めることができました。このプロジェクトの魅力は、ただ視覚情報を受け取るだけでなく、まるで留学生と“横に並んで”世界を旅するかのような没入体験を提供することです。
イベント詳細
「VR×国際交流プロジェクト」は、2025年9月27日(土)に実施される計3回のセッションで、各回約40名が参加できるよう設定されています。開催時間は11:00~11:45、13:00~13:45、14:00~14:45となっており、参加希望者は大阪・関西万博の公式アプリを通じて事前に予約する必要があります。
本イベントは万博の会場限定ではなく、追手門学院大学の国際教育プログラム「E-CO」にも組み込まれ、地域の中学校や高校でも今後活用される予定です。こうした取り組みを通じて、広く国際理解を促進し、異文化への関心を高めることが期待されています。
この新たな試みを通じて、生徒たちが自らの世界を広げるための素晴らしい機会となることを願っています。