AIで重症化リスク解析
2020-05-29 20:36:05

新型コロナ重症化リスク解析に向けたAI共同研究が始動

新型コロナウイルス重症化リスク解析に向けたAI共同研究



新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化リスクを解析するため、AIを活用した共同研究が始まりました。このプロジェクトは、「COVID-19-ResQ」と呼ばれ、株式会社アドダイスを中心に医師、科学者、データサイエンティスト、有志のボランティアが協力して進めています。プロジェクトの本拠地は東京都台東区上野にあるIT秋葉原ビルです。

背景


感染症の急拡大に伴い、多くの病院では患者を収容するためのスペースが不足しています。そのため、軽症者の方々が自宅やホテルで待機することが増加し、その間の医療や看護の質を維持しつつ、より効率的な対応が求められています。こうした状況を受け、COVID-19-ResQプロジェクトでは、AIによる新しいアプローチを開発しつつあります。

研究の目的


この共同研究の主な目的は、以下の2つのAIシステムの開発です。
1. 重症化進行が懸念される患者を特定するAI
2. オンライン診療を支援するAI

これらは特に、患者の病状に応じた迅速な判断を支援し、医療従事者が効率よく診療できるようにするための重要な技術です。

AIによる重症化リスクの特定


研究では、患者が軽症であっても、重症化のリスクを抱えるケースがあるため、そのリスクを定量的に示すスコアを提供することを目指します。具体的には、COVID-19-ResQスコアに基づくトリアージを行い、病床を調整する際の判断をAIがサポートします。これにより、医療資源をより効果的に配分できると期待されています。

オンライン診療の質の向上


さらに、医療従事者が自宅や遠隔地からでも質の高い診療を行えるよう、IoTデバイスや検査装置を活用し、オンライン診療の仕組みを整備しています。データ収集から解析、診療に至るまで、シームレスな連携を図ることで、より客観的な判断ができる環境を構築中です。

研究成果の活用


COVID-19-ResQシステムは、国内外の研究成果も参照できる仕組みを持っており、臨床データを投入するとAIによる解析結果が得られます。これにより、最新の研究動向を患者の状態に照らし合わせて効果的に活用できるでしょう。

先進的な技術の導入


このプロジェクトでは、アドダイスが開発した画像検査専用のAI『HORUS AI』と時系列データを解析し予兆制御を行うAI『SeeGauge』を組み込むことにより、SpO2のデータやCT画像など、多種多様な情報を効果的に解析できるようになります。これにより、より適切な医療判断が可能となることが期待されます。

まとめ


新型コロナウイルス感染症は依然として影響を及ぼしており、医療の現場では常に新たな対策が求められています。COVID-19-ResQプロジェクトの取り組みは、AI技術を用いて医療崩壊を防ぎ、より良い治療環境を提供するための有力な手段となることが期待されます。今後の研究成果に注目が集まります。

会社情報

会社名
株式会社アドダイス
住所
東京都台東区上野5丁目4番2号IT秋葉原ビル1階
電話番号

関連リンク

サードペディア百科事典: 東京都 台東区 HORUS AI COVID-19-ResQ SeeGauge

Wiki3: 東京都 台東区 HORUS AI COVID-19-ResQ SeeGauge

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