シニア世代のキャリア支援に向けた新しい取り組み
一般社団法人日本産業ジェロントロジー協会は、4月1日を「夢を発信する日」とする方針に賛同し、新たに「FROM40育英基金」を設立しました。この基金は、主に40代の働く人々を対象としており、リカレント教育によるキャリア開発を促進することを目的としています。
育英基金の背景
現代社会において、高齢者の知識と経験を最大限に活かすことが求められています。特に、40代は新たな技能を学び、再教育を受けることで、さらなる成長が期待できる世代と言えます。日本産業ジェロントロジー協会の代表理事、崎山みゆき氏自身も37歳のときにリカレント教育を受けキャリアを切り拓いた経験を持ち、その重要性を深く理解しています。
日本の リカレント教育の受講率はOECD諸国の中でも低く、大学・大学院への30歳以上の入学者割合はたったの13.2%に留まっています。このような現状は、日本人のリカレント教育に対する関心の低さと経済的な余裕のなさが主な要因とされています。そこで、当協会は40代に特化した育英基金を設立し、彼らの教育の場を提供することを目指しています。
「FROM40」の目的と原資
「FROM40育英基金」は、協会の事业収益、企業からの寄付金、全省庁からの助成金によって運営されます。卒業後3年以内に返済が求められ、留年や退学をしなければ利息は発生しません。この設立の狙いは、高齢社会において持続可能な成長を持つ企業を増やすことであり、シニア世代に新たな活躍の場を提供することです。
また、この基金は次の3つの理由から40代を対象としています。
1. 教育や住宅費といった経済的負担が大きい。
2. 親の介護などで自身の時間が少なくなる前の世代である。
3. 記憶力や体力が低下する前の時期である。
設立から早々に、多くの企業から寄付が集まり、その反響の大きさを実感しています。リカレント教育のメリットは国力の向上にも寄与するため、全省庁からの支援を受けることとなりました。
理想の高齢社会に向けて
「FROM40育英基金」が教育の機会を提供することで、シニア世代がより働きやすい環境を整え、豊かな高齢社会の実現に寄与することを期待しています。今後も当協会は、夢の実現に向けて全力を尽くして参ります。
これは一般社団法人日本産業ジェロントロジー協会の大きな夢であり、その実現に向けた取り組みです。私たちは社会全体で支え合い、多様な人材が活躍できる未来を目指します。
一般社団法人日本産業ジェロントロジー協会 公式サイト:
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