新潟医療福祉大学の電子図書館導入がもたらす変化
新潟医療福祉大学は、精神疾患の入院治療を行う医療観察法病棟に電子図書館を導入し、その利用実態についての調査を行いました。この研究は、国際的な学術誌『BMC Psychiatry』に掲載されています。
医療観察法病棟とは
医療観察法病棟は、精神疾患を抱える患者に対して専門的な治療を提供する場所です。特に、重大な他害行為を行った方々が対象となり、入院または通院により治療が行われます。安全を確保しながら、患者の社会復帰を支援することが使命ですが、インターネット利用や読書の機会が制限されるため、情報へのアクセスが不足しがちです。この状況は、患者の社会復帰を難しくし、再び他害を引き起こすリスクを高める原因となると指摘されています。
研究の概要
本研究では、医療観察法病棟における状況を踏まえ、電子図書館の重要性を検証しました。2021年から2024年にかけて、全国の9つの精神科司法病棟に安全対策が施されたICT端末を使って、電子書籍を閲覧できる環境が整備されました。研究では、入院患者の基本情報、電子図書館の利用状況、処方情報、心理検査の結果などを収集し、利用頻度との関連を解析しました。
研究成果のポイント
1.
電子図書館の利用実績: 医療観察法病棟において、電子図書館が実際に利用されていることが確認されました。心理検査からは、利用に対する明確な悪影響が認められず、安全に情報へアクセスできる手段として有用であることが示されました。
2.
個人差の存在: 利用状況には大きな個人差がありましたが、生活に役立つ内容や趣味・芸術関連の書籍が特に人気でした。また、健康に関する情報へのアクセスが促進されたことで、自己評価の改善が見られる傾向もありました。
3.
今後の要点: 「安全性の確保」と「人権、回復支援」の両立は、大きな課題ですが、現場での取り組みが必要です。本研究は、こうした支援効果を考えるための基盤を提供しています。
研究者情報
このプロジェクトには、心理健康学科の野村照幸教授が関与しています。新潟医療福祉大学は、実践的な学びを通じて医療現場での「チーム医療」を推進しており、学生に対して幅広い支援を行っています。
お問い合わせ
新潟医療福祉大学の入試広報部広報課(担当:高津)へお問い合わせいただけます。所在地は新潟県新潟市北区島見町1398番地、電話番号は025-257-4459です。詳しい情報は
新潟医療福祉大学の公式サイト をご覧ください。
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