早稲田大学とスターキャットの共同研究
早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科小野田弘士研究室と愛知県名古屋市に本社を構えるスターキャット株式会社が、ローカル5G環境下での自動配送ロボットの通信システム評価に関する共同研究を実施することが明らかになりました。このプロジェクトは、モビリティの開発を目的とし、特に遠隔運転での商品配送に焦点を当てています。
研究の目的
近年、自律走行や遠隔操作技術を駆使した自動配送ロボットの需要が高まりつつありますが、通信の遅延が原因で操作ミスが発生することがあります。特に、4G回線での実証実験では、障害物への衝突が確認され、これが配送の安全性に影響を与えています。そこで、4Gからローカル5Gに切り替えることで、映像遅延時間を低減し、自動配送ロボットの性能改善を図ることが期待されています。
共同研究の詳細
事業の実施にあたって、スターキャットはローカル5Gの通信環境を提供し、一方で早稲田大学は自動配送ロボットの通信システムの評価を担当します。この研究により、ローカル5Gの利点を活かし、自動配送ロボットの運転性能向上を目指します。具体的には、走行実験を通じて通信システムがどれほど映像遅延を改善するか検証していきます。
研究の進行と期待される効果
この共同研究は、研究室内での実験を経て、さらに実社会での実証実験へと進む予定です。特に、自動配送ロボットの通信の効率化が実現すれば、モビリティの運転性能が向上し、配送の安全性が飛躍的に高まることでしょう。これにより、今後の物流産業にも大きな影響を与える可能性が広がります。
スターキャットについて
スターキャット株式会社は、1990年に名古屋市で放送サービスを開始し、以降、通信サービスや映画興行も展開してきました。主な業務としては、光ファイバーによる超高速インターネットを提供し、特に「RBB SPEED AWARD」においては3年連続で最優秀賞を受賞するなど、高い評価を得ています。
このように、早稲田大学とスターキャットの連携は、先進的な技術を活用した研究開発に向けた第一歩として、大きな期待が寄せられています。今後の成果に目が離せません。