近年、デジタル環境の発展に伴い、金融業界におけるサイバーセキュリティの重要性が急速に増しています。2025年1月、株式会社アイルミッションと株式会社サイバージムジャパンが共同で提供を開始する「Financial Security Essentials Training」は、金融機関向けに特化したサイバーセキュリティトレーニングです。この講座は、金融機関の特有の環境を模した実践的な訓練を通じて、参加者がセキュリティスキルを高めることを目的としています。
サイバーセキュリティの現状
サイバー攻撃は、日々巧妙化しており、金融機関が直面する脅威も多様化しています。昨今では、個人情報の漏えいやシステムのハッキングが頻繁に報告されており、これに対抗するための専門知識を持つ人材の需要が高まっています。しかし、国内ではサイバーセキュリティ人材が約4万人不足していると言われています。こうした状況を受け、本トレーニングでは、金融システムの基礎知識から実践的な演習まで、幅広い内容をカバーします。
Financial Security Essentials Trainingの概要
このトレーニングプログラムは、2日間にわたり実施され、以下のような講座内容を含んでいます:
- - 金融システムの基礎知識
- - SWIFTやISO 20022に関連する標準規格の理解
- - サイバー攻撃の実体験を通じた検知・解析演習
- - ネットワーク解析ツール「Wireshark」の利用法
- - マルウェア感染のフォレンジック演習
- - サイバーインシデントのケーススタディ
これらの内容を通じて、参加者はリアルな攻撃に対応する能力を身につけます。
参加対象者と受講価格
このプログラムは、金融機関の社内セキュリティ担当者や決済システムに関わるスタッフを対象としており、受講料は300,000円(税抜)です。2025年開始に先立ち、12月には公開デモンストレーションが行われ、プログラムの内容を実際に体験することができます。
まとめ
サイバー攻撃のリスクが増大する現代において、金融機関はセキュリティ向上に向けた具体的な対策が求められています。アイルミッションとサイバージムジャパンの共創によるこのトレーニングは、実践を重視した内容であり、各金融機関のセキュリティ人材育成に貢献することが期待されています。サイバーセキュリティの専門知識を身につけ、危機管理能力を強化するために、ぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか。