ブルーファンド始動
2022-03-14 14:10:01

フィッシャーマン・ジャパンが海の未来を守る新金融施策を実施

フィッシャーマン・ジャパンが新たにブルーファンドを設立



宮城県石巻市を拠点とするフィッシャーマン・ジャパンがこの度、海洋環境の保全と水産業の持続可能な発展を目指して新たな資金調達の枠組み、ブルーファンドを設立することを発表しました。このファンドは、ミュージックセキュリティーズが運営するプラットフォーム「セキュリテ」を活用し、新しいタイプのインパクト投資を実現します。

投資と寄付の新たな形



ブルーファンドは、資源管理や海洋環境保全を目的とした事業や、持続可能な養殖エサの開発、さらには海洋プラスチックの回収・リサイクルなど、多岐にわたる領域での支援を予定しています。特に、水産業の担い手育成やビーチクリーン活動、藻場再生など、短期的な収益が見込めないプロジェクトに対しても寄付を行います。

この新たなファンドの特色は、インパクト投資と寄付を併せ持つ「ブレンドファイナンス」の枠組みです。これにより、様々なリスク許容度を持つ資金が一つにまとまり、効率的に取り組むことができます。

海洋課題への対応



フィッシャーマン・ジャパンが取り組む事業には、既に「TRITON PROJECT」や「ISOP」といった水産業の担い手育成や磯焼け対策がありますが、これまでの活動を一蹴し全体としての海洋環境の持続可能性に挑むためにファンドを設立することは急務でした。乱獲や海洋プラスチックの問題、気候変動による水質汚染など、現代の海洋環境は危機的な状況にあります。

「目標14:海の豊かさを守ろう」というSDGsの達成にも貢献すべく、ブルーファンドは持続可能な海洋経済の実現を目指します。具体的には、海洋エコシステムの保護を前提にして、経済成長や生活の質の向上を図ることが目指されています。

新たな支援対象の選定



ブルーファンドは、今後の支援対象を選定した後、2022年6月には1号案件の投資および寄付の受付を開始する予定です。この取り組みにより、持続可能な水産業の未来を担う新たな世代の育成を目指します。

定期的な海の視察やワークショップを通じて、投資先や寄付先がどのように地域社会へ貢献しているのかを確認し、透明性を持って推進します。これにより、多くの人々を巻き込んで海洋環境保全を進めていく姿勢を強調しています。

未来に向けて



海の未来を守るためには、地域社会や投資家の協力が不可欠です。フィッシャーマン・ジャパンのブルーファンドは、次世代へと持続可能な水産業のあり方を示すべく、新たな一歩を踏み出しました。今後、具体的なプロジェクトを通じて、私たちの海の豊かさを保つための活動が期待されます。

会社情報

会社名
一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン
住所
宮城県石巻市千石町8−20
電話番号
0225-98-7071

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。