島根県の「お金のセンス」
2019-02-13 13:00:55
島根県が「お金のセンス」で全国トップを獲得した理由とは?
島根県が実証した「お金のセンス」を考察
“人生100年時代”におけるお金との向き合い方について、最近、日本証券業協会が「100年大学 お金のこと学部」の名のもとに行ったウェブテストが注目されています。このテストはただお金に関する知識を測るだけでなく、人生をより豊かにするための知恵とも言えます。
男女別・年代別の結果
テストの結果によれば、「お金のセンス」が最も高い年代は30代で、その後に40代、50代が続いています。一方で、性別の平均点も興味深い結果を示しました。男性が71.07点を獲得したのに対し、女性は63.55点と、明らかな差が見られました。この差は、社会的背景やライフイベントの影響とも関連があると考えられます。特に30代は結婚や出産、転職、マイホームの購入など、非常に多くのライフイベントに直面する年代です。こうした経験が、お金に関する理解を深めるきっかけになっているのでしょう。
島根県が優れた結果を出した理由
なんと、47都道府県の中で「お金のセンス」が最も高いのは島根県でした。平均点は72.20点にものぼり、次いで沖縄県(70.97点)、静岡県(70.77点)が続きます。特に島根県は、女性は47都道府県中1位、男性は4位という結果を収めました。
興味深いのは、島根県民が「お金のセンス」に関するテストで高得点を記録した背景です。栗原昌子さん、島根県広報部長は「驚きました。私の点数は8問正解でした」と語っています。さらに、島根県は日本一の貯蓄率を誇り、まじめで粘り強い県民性が高く評価されています。
大切なお金の使い方
島根県民が示した「お金のセンス」の内容は、お金の歴史や使い方、賢い投資運用についての知識を含む5項目中4項目で全国平均を上回る結果でした。これは、ただ貯蓄するだけでなく、将来を見据えた投資的な考え方が根付いていることを示しています。
また、同協会は「若年層からの長期・積立・分散投資」への関心を高めるための取り組みを進めています。「つみたてNISA」などの資産形成制度は、投資未経験者にとっても利用しやすい環境を整えているため、将来的な資産形成が期待できるとされています。
西高東低の傾向
テストの結果は西日本に集中しており、一部では「お金のセンス」が西高東低であるとの見解も示されています。これは地域ごとの教育や文化、経済状況にも起因するのかもしれません。
最後に
将来の生活を豊かにするためには、今から自身の生活設計について考えることが大切です。特に30代は、様々なライフイベントが重なるためお金に対するセンスが試される時期です。“お金のセンス”を磨くことは、より良い人生を送るために欠かせない要素です。島根県の優れた結果は、全国の人々にとっても良いお手本と言えるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
日本証券業協会
- 住所
- 東京都中央区日本橋茅場町1-5-8
- 電話番号
-