SNSをやめたい。そんな瞬間とは?
日常生活の中で欠かせない存在となっているSNS。しかし、そんなSNSに対して「もうやめたい」と感じる瞬間があると多くの人が語っています。大阪府八尾市の株式会社ライズ・スクウェアが行った男女500人を対象にした意識調査の結果から、SNSユーザーのリアルな声を探ります。
1. 調査概要
この調査は、2025年4月18日から23日にかけて行われました。回答者はSNSを利用している500人で、男女比は363人が女性、137人が男性という結果になりました。年代は10代から50代以上にわたり、多様な声を集めています。
2. SNSをやめたい瞬間ランキング
調査の結果、SNSをやめたいと思った瞬間の1位は「幸せアピール投稿を見た」で、22.8%の支持を集めました。この結果には驚きの声が上がっています。他者の幸せや成功を目の当たりにすると、自分との違いを感じて精神的に辛くなるという反応が多数ありました。特に、自分が落ち込んでいる時に他者の幸せに触れると、自己評価が下がりやすいことがわかります。
続いて、2位は「時間が無駄だと感じた」で、20.6%の支持を受けました。SNSを見ている時間が長引くと、「自分は何をしているのか」と虚しさが募るようで、ついつい時間を無駄にしていると感じるようです。3位には「ネガティブ投稿を見た」が選ばれ、周囲の愚痴や暗いニュースが心に影響を与えています。
3. 不快に感じる投稿
SNS経由でのストレスの原因として挙げられたのは、「過剰に自慢している」投稿が最も不快であるとの回答でした。多くの人が自慢投稿を見かけることで、自己肯定感が低下し嫌悪感を抱くことが多いと言います。「他人を誹謗中傷する」投稿も活発に分析され、たとえ自分が直接関連していなくても、攻撃的な雰囲気に疲弊する人が目立ちました。
4. SNSを続ける理由
それでも、なかなかSNSをやめられない理由としては、「情報収集に役立つ」というコメントが圧倒的に多かったです。53.6%の人がSNSには必要な情報が集まると感じていることが影響しているようです。特に好きな芸能人やブランドの情報を素早く得られることが、SNSの大きな魅力とされています。
次いで、他人とのつながりがあるためにSNSを続けざるを得ない状況でもあるようで、「切れたくないつながり」や「立場上のつながり」を維持するためにSNSが不可欠と考えるユーザーが多いことも明らかになりました。
5. まとめ
この調査を通じて、SNSと私たちの関係性が見えてきました。便利でありながらも、精神的な疲労を感じる場面も多く存在すると言えそうです。SNSは、日常の役立つ情報や他者とのつながりをもたらしてくれる一方で、他人の投稿によるストレスから逃れられない側面もあるようです。時折、SNSから距離を置くことが必要かもしれません。心の健康を維持するためには、SNSとの付き合い方を見直すことも重要です。