坂井市の新聞史探訪
2024-07-02 12:05:12

新聞先進地!?福井県坂井市の新聞史を紐解く!室生犀星も記者として活躍した「みくに新聞」の謎に迫る

福井県坂井市、新聞先進地だった!?



「大正・昭和の坂井の新聞展」が、福井県坂井市龍翔博物館で開催中だ。この企画展では、明治時代から昭和にかけて、旧坂井郡(現在の坂井市とあわら市)で発行された新聞が展示されている。

かつて、室生犀星が記者として在籍した「みくに新聞」をはじめ、三国町や丸岡町を中心に37紙もの新聞が発行されていたという。福井県北部の狭いエリアにこれだけの種類の新聞が存在していたとは驚きだ。

# 当時の世相を映し出す貴重な資料たち



展示されている新聞は、当時の政治や娯楽、社会の様子を知る貴重な資料となっている。例えば、大正7年(1918年)4月3日付の「みくに新聞」には、女子生徒が蚕を育てている様子が記事化されている。また、1面下の広告欄には、現在も残っている温泉旅館「芦原温泉」の広告が掲載されており、当時の様子を垣間見ることができる。

昭和5年(1930年)1月7日付の「春江新聞」には、「お正月のスキー場はどこがよいか?」の見出しで、スキー場が特集されている。館によると、大正時代後半から昭和初期は、娯楽ブームが起き、レジャーへの関心が高まった時代だったという。こうした世相を反映した新聞を読むことで、当時の暮らしや流行をより深く理解することができる。

# 室生犀星が記者として在籍した「みくに新聞」の謎



「あにいもうと」などの名作を残した室生犀星も、明治42年(1909年)に「みくに新聞」の記者として在籍していた。しかし、犀星が書いた記事を掲載した新聞は見つかっていない。博物館では、市民に呼びかけ、貴重な新聞資料の提供を求めている。

# 新聞を通して地域の歴史を学ぶ



龍翔博物館の月僧学芸員は、「すべての新聞が館に残っているわけではないが、調べた限り18紙もあった三国町を中心に、丸岡町、芦原町などにもあり37紙が発行されていたようだ。時代の流れの中、いずれも休廃刊してしまったが、こんなに多種な新聞があった地域は大変、珍しいのではないか」と話す。

今回の企画展は、地域の歴史を知る上で、貴重な情報源となる新聞に焦点を当てている。かつての新聞を通して、坂井市の歴史や文化を改めて知ることができる機会となるだろう。

# 坂井市龍翔博物館



住所: 福井県坂井市三国町緑ケ丘4丁目2-1
開館時間: 午前9時~午後5時
休館日: 毎週水曜日
入館料: 大人400円(高校生以下は無料)
電話番号: 0776(82)5666

「大正・昭和の坂井の新聞展」

会期: 6月22日~9月16日

# 坂井市観光情報



坂井市には、東尋坊、越前松島、三国湊、丸岡城など、魅力的な観光スポットが数多く存在する。

東尋坊: 断崖絶壁に荒波が打ち寄せる壮大な景観は、国の天然記念物・名勝に指定されている。
越前松島: 東尋坊と同じ柱状節理の岩が織り成す美しい景観。散策路を歩くと、小島に渡ったり洞穴を覗くこともできる。
三国湊: 北前船交易で栄えた港町。格子戸が連なる町家や豪商の面影が残る歴史的建造物が立ち並ぶ。
丸岡城: 現存12天守の一つ。戦国時代の天正4年(1576年)に築城された。

また、越前がに、甘えび、丸岡産おろしそばなど、美味しいものがたくさんある。

坂井市は、歴史、自然、食など、魅力が満載の街だ。ぜひ訪れてみてほしい。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

画像14

画像15

トピックス(地域)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。