NTT東日本グループとN響が共同で音楽教育プログラムを実施

宮城県での音楽教育プログラムの概要

2025年の夏、宮城県にて「N響×NTT東日本グループ音楽教育プログラム」が開催されました。このプログラムは、NTT東日本株式会社とNTT ArtTechnologyが、公益財団法人NHK交響楽団（N響）と連携して、中高生向けに提供する音楽教育の一環です。この取り組みは昨年から始まり、音楽を通じた学びや体験の提供を目指しています。

1. 背景と目的

音楽の力を信じるNTT東日本とN響は、1985年からコンサートを180回以上開催してきました。彼らは「音楽はコミュニケーション」を大切にし、心豊かな社会の実現に寄与することを目的としてきました。また、NTT東日本は幅広い社会貢献活動にも取り組み、2024年からはN響の特別支援企業として更なる協力を強化します。音楽を通じた地域貢献を目指し、特に子どもたちや高齢者に向けたプログラムが重視されています。NTT ArtTechnologyも、デジタルを活用した文化芸術の保存と地域活性化に尽力しており、IOWNを利用した新しい音楽体験の提供に取り組んでいます。

2. 今年度の音楽教育プログラム内容

- 参加校

今年度は、宮城県富谷高等学校と仙台第一高等学校の2校が参加します。対象となる生徒たちは、音楽に対する興味を深め、N響メンバーとの交流を通じて演奏技術を向上させる機会を得ます。

- 具体的な取り組み

このプログラムは3つのステップで構成されています。

1. リハーサル見学

2025年8月22日に、仙台公演のリハーサル見学が行われ、生徒たちはN響の演奏を間近で聴く貴重な体験をしました。さらに、マルチアングル配信システムを通じて視点を選びながら演奏を見ることができ、リアルタイムでの楽曲解説も行われました。

2. 出張レッスン

出張レッスンでは、N響のプロメンバーが各学校を訪れ、パートごとの技術指導を行います。これにより、楽器の扱いや合奏のコツを学ぶ機会が生まれ、生徒たちの演奏技術を実践的に向上させることが目指されています。

3. オンラインレビュー

オンラインでのレビューセッションは、N響メンバーからのフィードバックを通じて生徒の成長を促します。遠隔での指導は、演奏者にとって新しい学びの形式となります。

3. 今後の展望

このプログラムを通じて得た経験と成果は、今後の音楽教育プログラムの拡充に活かされる予定です。地域を越えた展開も視野に入れ、新たなテクノロジーを駆使した音楽体験を創出することで、さらなる地域活性化へ貢献することが期待されています。音楽を通じた交流の重要性を重んじ、次世代に向けた大切な取り組みを続けていく所存です。