ネクストスケープ、Azure活用で3DCG制作の課題を解決するクラウドレンダリングサービスを提供開始
現代のアニメ、映画、ゲーム業界において、3DCG映像制作は欠かせません。しかし、その制作工程には、レンダリングパワーの需要増加、スケジュール遅延、コスト増加といった多くの課題が存在します。高性能マシンの導入や維持には多大な費用が必要となり、制作会社にとって大きな負担となっています。
株式会社ネクストスケープは、これらの課題を解決するため、Microsoft Azureを活用した画期的なクラウドレンダリングサービス「NS-Render(エヌエスレンダー)」の提供を開始しました。NS-Renderは、必要な時に必要なリソースをクラウドから利用できるサービスです。高額なハードウェアやソフトウェアの購入は不要で、初期投資を抑えながら、柔軟にレンダリング環境を拡張できます。これにより、制作期間の短縮、設備維持費用の削減、ひいては総合的なコストダウンを実現します。
NS-Renderのメリット
NS-Renderは、ネクストスケープが長年培ってきたMicrosoft Azure導入・運用ノウハウを活かして開発されました。クラウドならではの柔軟性と拡張性を最大限に活かし、効率的な仮想マシン管理、コスト最適化を実現しています。主な特徴は以下の通りです。
1.
柔軟性と拡張性: Azureの仮想マシンスケール機能により、必要な数のレンダリングマシンを瞬時に提供できます。急な需要増加にも対応可能です。
2.
高性能マシン: Intel Xeonベースの16コアCPU、112GB RAM、ローカルSSDを搭載したマシンを使用。高いレンダリングパフォーマンスを実現します。
3.
利用量に応じた課金: 使用したリソースのみ課金されるため、コストを最適化できます。レンダリング完了後は仮想マシンが自動的にシャットダウンされます。
4.
業界標準レンダラーと管理ソフト: Maxwell Render(Next Limit社製)に対応し、国内制作会社80%が採用するV-rayにも近日対応予定。ジョブ管理にはThinkbox社のDeadlineを採用。既存ワークフローへの影響を最小限に抑えます。
5.
ユーザー単位のIaaS形式: ユーザー固有のレンダリング環境をクラウド上で管理・保存。断続的な作業にも迅速に対応可能です。
6.
フルマネージドサービス: ファイルをネクストスケープに提供するだけで、レンダリング済みのファイルを受け取れます。管理者不在の企業にも最適です。
3DCG制作業界への貢献
ネクストスケープは、NS-Renderを通じて、3DCG制作におけるクラウド利用を促進することで、映像・メディア制作業界全体の効率化に貢献したいと考えています。上流工程である3DCG制作ニーズを補完し、メディア配信だけでなく、制作やアセット管理におけるクラウド需要の開拓を目指します。
NS-Renderは、3DCG制作の効率化、コスト削減に大きく貢献するサービスです。制作会社は、NS-Renderを活用することで、よりクリエイティブな作業に集中できる環境を手に入れることができます。
ネクストスケープ公式ホームページ