ねぶた師竹浪の挑戦
2015-12-22 16:20:01

ねぶた師の竹浪比呂央、国際見本市でねぶたの魅力を発信するプロジェクト始動

ねぶたの光が世界を照らす



東北地方の夏の魅力を代表する「ねぶた」。その美しい造形は、夜の街を彩り、多くの人々を魅了してきました。この伝統的な文化を国際的な舞台で広めるため、本格的な活動が進められています。ねぶた師、竹浪比呂央は、クラウドファンディングを活用し、ねぶたの新たな姿である照明器具「KAKERA」を世界に紹介するプロジェクトを始動しました。

照明器具「KAKERA」の制作背景



「KAKERA」は、実際に運行されるねぶたから切り取った和紙を再利用し、独自の技術で制作されます。このプロジェクトは、ねぶたの脆弱さを逆手に取り、その儚さを長く記憶に留めようとの思いから生まれました。和紙は、自然素材でありながらも美しい色彩を持ち、その魅力を最大限に引き出すデザインが求められます。1台のねぶたからは最大で300台の「KAKERA」を制作することができるものの、使用されるパーツは非常に繊細で、選別には相応の手間がかかるのです。

ねぶた師としての挑戦



竹浪は、ねぶたの制作だけでなく、後継者育成にも力を入れています。実は、ねぶた師の道は厳しく、経済的な安定を得にくい状況が続いています。多くの若者がこの伝統を学び続ける中で、10年以上の修行が必要とされます。そのため、彼のプロジェクトは、ねぶた文化を未来につなげるための大切な一歩となります。竹浪は、「KAKERA」を通じて、若者がこの職業に希望を持てるような環境を築きたいと考えています。

国際見本市での発表



2016年3月、ドイツ・フランクフルトで開催される世界最大の照明国際見本市“ライトアンドビルディング”にて、「KAKERA」は発表されます。このイベントは、竹浪にとって、ねぶたの美しさを世界に発信する絶好の機会です。海外に向けての第一歩であり、ねぶたの芸術と文化がより多くの人々に受け入れられることを期待しています。

クラウドファンディングの意義



竹浪は、「KAKERA」プロジェクトを通して、ねぶたの魅力と文化を継承していくことの重要性を再認識しています。具体的には、若者たちが経済的に安定するサポートを行い、後継者としての道筋を用意することに力を入れています。また、このクラウドファンディングは、プロジェクトへの支援を通じて、すべての関係者が一つになってねぶたを守り育てていく機会でもあります。

各地の祭りで見られるねぶたの光は、ただの装飾ではなく、地域の文化や人々の熱意と誇りの象徴です。竹浪の挑戦は、その受け継がれた伝統を未来に残すための重要な試みであり、彼の情熱が新たな道を切り開いていくことを期待しています。今後、ねぶたとその文化がどのように広がっていくのか、目が離せません。

さらなる情報



詳細な情報は、朝日新聞のA-portプロジェクトページでも確認可能です。そこでは、クラウドファンディングの進捗や「KAKERA」のビジョンについても触れられています。

会社情報

会社名
ネブタ・スタイル有限責任事業組合
住所
青森県青森市安方二丁目2-8竹浪比呂央ねぶた研究所内
電話番号
017-752-1616

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