岡山大学の教員、イノベーションコンテストで顕著な業績を発揮
2024年11月23日に岡山芸術創造劇場ハレノワで開催された「岡山イノベーションコンテスト2024」では、岡山大学の教員が素晴らしい成果を上げました。学術研究院ヘルスシステム統合科学学域の宮本愛助教が「ビジネスプラン部門」の部門賞を受賞し、内山淳平准教授が特別賞である「サンマルク賞」が贈られました。
コンテストの概要
このコンテストは、岡山・備後地域の起業家を育成する「岡山イノベーションプロジェクト」の一環として行われています。今年で第8回を迎え、96組から応募があり、最終審査には厳選された13組が登場しました。関係者の熱意と地域への貢献が、今回のコンテストを一層盛り上げる要因となりました。
宮本助教の革新技術
宮本愛助教が提案したビジネスプランは、医薬品の製剤化技術に関連しています。具体的には、ガン治療薬や冷蔵保存が必要な医薬品を室温で保存・輸送できる方法を開発。この革新的な製剤方法により、物流におけるCO2排出量やコストの削減が見込まれ、世界中のより多くの地域に医薬品を届けることが期待されています。彼は、この結果が本学とフランスのストラスブール大学との共同研究から生まれたものであり、国際的な社会実装への第一歩となることを強調しました。
「部門賞を受賞できたことは、大変光栄です。この成果に対するサポートをいただいた皆様に、感謝の意を表します。また、今後も研究を深化させ、実社会にも貢献できるよう努めます」とコメントした宮本助教。
内山准教授の革新アプローチ
一方、内山淳平准教授が提案したのは、牛の受胎性を向上させるための画期的な検査サービスです。牛の農場において受胎しにくい個体が多く存在しており、経済的損失の原因となっています。内山准教授の提案は、独自の低受胎菌測定によって牛の生殖器を評価し、その改善策までを提供します。このサービスは、農業における競争力を高めると共に、最終的には多くの農家に利益をもたらすと考えられます。
「このビジネスプランは、北海道の大雪の日にNOSAI北海道の八木沢係長との出会いから生まれました。技術や器具を開発し、チームで一丸となってプランを形にできました」と内山准教授は述べ、今後の計画についても言及しました。
未来への期待
岡山大学の教員の活躍は、地域経済や農業の発展だけでなく、医療分野においても広く影響を及ぼすことでしょう。受賞につながった二人の恐縮の意と同時に、地域中核の研究大学としての岡山大学の取り組みも高く評価されるべきです。今後の更なる研究活動と社会貢献に期待が寄せられています。このように、岡山大学は地域に密着し、また国際的な舞台での挑戦も続けています。地域社会と共に成長し、持続可能な未来を目指す岡山大学に、さらなる注目が集まるでしょう。