はじめに
食品・飲料業界での効率化が求められる中、カゴメ株式会社が新たにインテックの「EDIプラットフォームサービス」を採用することが発表されました。この選択は、データ交換業務の強化や業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を目的としたものです。EDI(電子データ交換)技術の進展は、企業の業務効率を飛躍的に向上させる力を持っています。
インテックのEDIプラットフォームサービスとは
インテックの提供する「EDIプラットフォームサービス」は、企業間の電子取引をフルアウトソーシングするクラウド型のサービスです。これにより、遠隔地点間でのEDIデータの同期が常に行われ、並列・分散処理が可能になります。この仕組みにより、従来のEDIシステムでの課題や制約を克服することができます。特に災害時には、ビジネスへの影響を限りなくゼロに抑えることができる点が特筆すべきポイントです。
カゴメの選定理由
カゴメは、長年にわたり国内最大手のトマト加工を行い、全国規模での物流ネットワークを確立してきました。EDIシステムは、商品供給と出荷業務の要であり、その信頼性は非常に重要です。これまで自社で構築したEDIシステムの保守サポートが終了し、コスト負担や人的リソースの問題が浮き彫りになりました。そこで、インテックの「EDIプラットフォームサービス」が注目されたいくつかの評価ポイントがありました。
1.
高い信頼性: EDIサービスの二重化により、リアルタイムでの切り替えが可能であり、ダウンタイムが発生しないようBCP対策が強化されています。
2.
長年の信頼: 酒類・加工食品業界VANの運用実績と共に、クライアントに対する細やかなサポートが評価され、安心感を持たれました。
3.
明瞭な料金体系: 階段式料金体系による安価で簡単に利用できるサービスが、カゴメにとって大きなメリットとなりました。
移行プロジェクトの実施
カゴメは約半年間をかけてインテックと共同でEDIシステムの移行プロジェクトを実施しました。この間、全ての接続先に事前テストを行い、運用をスムーズに進めることに成功しました。これにより、カゴメは自身のEDIシステムからインテックのプラットフォームサービスへとスムーズに移行し、ビジネスの継続性が強化されたことが確認されました。
さらなる展望
インテックは、約40年の食品業界での経験を基に、今後もカゴメとの連携を深め、EDIサービスのさらなる強化を図ります。また、デジタル化やDX推進に向けて多様なソリューションを提供し、業界全体への貢献を目指します。デジタルトランスフォーメーションを進める中で、両社の取り組みは今後注目されるでしょう。
まとめ
カゴメがインテックの「EDIプラットフォームサービス」を採用したことは、企業間のデジタル化へと大きな一歩を踏み出したことを意味しています。今後、より効果的な業務運営をしていくためには、新たなテクノロジーの導入が不可欠です。インテックのサービスを通じてカゴメがどのように成長していくのか、期待が寄せられます。