LUSHが発表した新たなバスボム商品名の意義
UK発のナチュラルコスメブランドであるLUSHは、最近3種類のバスボムの名称を変更する取り組みを発表しました。この変更は、
多様性(ダイバーシティ)、
公平性(エクイティ)、
包摂性(インクルージョン)をテーマとしており、特にアメリカにおける近年の人権状況への対策となっています。
商品名変更の背景
アメリカの一部では、フロリダ州での「Don't Say Gay」法の可決など、LGBTQ+コミュニティに対する人権侵害が続いています。これに関連して、米国連邦政府がDE&Iプログラムを廃止するという悪影響を及ぼす大統領令も出されました。これにより、多くの企業がDE&Iのプログラムを縮小または中止する流れが生じています。
このような状況の中でLUSHは、エシカルな企業としての役割を果たすべく、これらの言葉が社会から消えてしまうことを懸念し、取り組みを続けることを決意しました。今回、以下の3つのバスボムの名称を変更しました。
- - ダイバーシティ(旧:サーマルウェーブス)
- - エクイティ(旧:桜日記)
- - インクルージョン(旧:アメリカン・クリーム ボム)
これらの新しい商品名の販売は、全国78店舗および公式オンラインストアにて、既存商品の在庫がなくなり次第、5月上旬から始まる予定です。
新商品名の意図と香り
新しい商品名にはそれぞれ、LUSHが重視する「多様性」、「公平性」、「包摂性」というメッセージが込められています。
ダイバーシティ
旧名:サーマルウェーブス
価格:1,180円(税込)
色とりどりの渦を水面に生むこのバスボムは、キャラメルのようなフローラルとオーガニックのオレンジの香りで、見る人に楽しさを提供します。
エクイティ
旧名:桜日記
価格:850円(税込)
春を祝うこのバスボムは、桜の香りとレモン、ミモザのエキスをブレンドし、穏やかで心地よい香りを演出します。
インクルージョン
旧名:アメリカン・クリーム ボム
価格:850円(税込)
ストロベリー風味のミルクシェイクの香りを持つこのバスボムは、誰もが楽しめるようなデザインに仕上げられています。
LUSHのDE&Iの取り組み
LUSHは企業としての社会的責任を重視し、2012年から現在にかけて、LGBTQ+コミュニティの権利を保護するためのキャンペーンを行っています。さらに、2020年には全世界のフランチャイズ店舗で、DE&Iに関連するプログラムを展開し、企業文化の推進に向けた環境整備を進めてきました。
同年には日本国内の商品名も見直し、合計11種類の名称を変更しました。これによって、より多様性と包摂性を重視した商品展開を実現しました。
LUSHとしてのビジョン
LUSHの創立者でありCEOのマーク・コンスタンティン氏は、「私たちは、権利のために戦ってきた人々と共に連携し続けます」と語っています。このような発言は、企業姿勢が単なるマーケティングキャンペーンにとどまらず、深い社会的意義を持つことを示しています。
LUSHは今後もデイリーに私たちの生活に欠かせない「新鮮さ」を提供しつつ、倫理的かつ持続可能な方法での製品開発を続けていくことで、社会的課題解決に向けてアクションを起こし続けることを約束します。