2025年上半期の営業職エージェント採用動向を徹底分析
circus株式会社が実施した営業職のエージェント採用トレンド調査は、2025年の上半期における求人データに基づき、営業職の中途採用市場の現状を明らかにしました。これにより、企業側と求職者双方に有益な情報が提供されています。
調査の概要
本調査は、circusAGENT上で2025年4月から9月の期間中に掲載された営業職の求人データをもとに行われました。特に、約700件以上の求人が存在する6つの業界から9,960件を選び出し分析。ここで言う「経験」とは社会人全般の経験ではなく、営業職に特化した経験を指しています。
営業職の求人動向
調査によれば、営業職全体の約7割が未経験者も応募可能な求人で構成されています。特に、人材・BPO業界においては、この割合が83.1%に達しており、未経験でも歓迎する傾向が見て取れます。
一方、IT・Webサービス業界においては、経験者向けの求人が多く、紹介手数料も高額であることが特筆されます。全体の紹介手数料中央値は142.5万円となっており、企業が人材獲得にどれほどの意欲を持っているかが示されています。
経験者と未経験者の年収差
経験者と未経験者では、想定年収の差が約100万円開いており、経験者が高く評価される傾向があります。経験者向けの年収中央値が600万円である一方、未経験者向けの年収は500万円とされています。また、紹介手数料も経験者向けが31.3%、未経験者向けが16.0%と、倍の差があります。
採用要件の動向
営業職の求人では、約71.3%が経験不問となっており、業界によって異なる傾向が浮き彫りになっています。IT・WebサービスやSler・通信業界では経験者向けの求人が高く設定されています。
外見的には、学歴不問の求人が約42.2%を占め、さらに高卒以上まで広げると約7割に達します。しかし、IT・Webサービスやコンサルティング分野では、大卒以上を求める求人が多く存在し、高度な専門知識や論理的思考が重視されることが伺えます。
待遇と採用コスト
想定年収中央値は522万円で、不動産業界が最高値を記録しています。商材の単価が高く、インセンティブを設けている企業も多いため、想定年収が上昇していると考えられます。
採用コストに関しては、特にIT・Webサービス業界の採用費用が高く、企業の採用意欲の強さが見て取れます。この業界における営業職は特に需要が高く、他業界よりコストをかける傾向が年々顕著になっています。
総括と今後の展望
営業職求人市場全体で未経験者を募集する企業が約7割を占める中で、専門性を求める業界では経験者採用が今後も重要視され続けるでしょう。経験者と未経験者の年収差や採用コストが高まる中、企業は異なる採用戦略を導入しつつ、営業職採用市場の二極化が進行する可能性が高いです。
circus株式会社は、今後も営業職の求人動向を注視し、より多角的な情報を提供していく計画です。また、他の職種についても同様の調査を行い、業界横断的な採用戦略を立案する支援を行います。
circusAGENTについて
「circusAGENT」は、採用企業とエージェントとの連携をスムーズにするBtoBプラットフォームです。約1,500社のエージェントが登録し、求人情報は約95,000件となっています。
circus株式会社について
HRに正解を掲げるcircus株式会社は、採用企業とエージェントを結ぶプラットフォームなど、多様なHRテクノロジーソリューションを展開しています。人と組織の最適な意思決定をサポートするビジネスインフラの構築を目指し、社員と企業双方の成長を促進しています。