鳥取県の障がい者アートが東京へ。
東京の吉祥寺で、鳥取県の障がい者アートに特化した展示販売会が開催されます。主催は一般社団法人マジェルカで、協力を得ているのは鳥取県の障がい者文化芸術活動拠点「あいサポート・アートセンター」。このイベントでは、鳥取県内の5つの施設から厳選された30点のアート作品が集まり、訪れる人々に多彩な表現を楽しんでもらうことを目的としています。
鳥取県の取り組み
鳥取県では、全国に先駆けて「障がい者による文化芸術活動推進計画」を策定し、さまざまな活動を支援しています。これには、障がい者アートの展示会や、360度バーチャル美術館の運営も含まれ、また、活動に対する補助金の交付も行っています。「あいサポート・アートセンター」は、こうした取り組みの中で重要な役割を果たしています。
同センターは、2015年に設立された組織を前身としており、現在は一般社団法人アートスペースからふるをはじめ、4つの法人と共に運営されています。その中には社会福祉法人もみの木福祉会や特定非営利活動法人あかり広場等が含まれています。
鳥取県では、地域の障がい者アートをより多くの人に触れてもらうことを目指し、障がい者支援施設が運営するギャラリーを「鳥取県はーとふるアートギャラリー」として認定。今回の展示会もその一環として、個性あふれる作品を集めています。
マジェルカの役割
マジェルカは、2011年に創業し、障がい者施設の製品を東京の吉祥寺で販売してきた実績があります。この活動の真意は、今まで障がい者と接したことがない人々に、興味を持ってもらうきっかけ作りです。最近では企業と障がい者施設をつなぐコラボレーションプロジェクトを進め、さらにアートの販売促進にも力を入れています。
マジェルカの取り組みは、ウェルフェアトレードと呼ばれる理念に基づいています。これは、障がい者が製作した製品を適正価格で流通させ、彼らの収入の向上や働きがいを支援することを目的としています。これにより、障がい者に対する偏見を少しずつでも取り除いていくことを目指しています。
イベント詳細
展示販売会の詳細は以下の通りです。
- - 会期: 9月21日(土)から23日(月・休)
- - 時間: 11:00 - 19:00(最終日は17:00まで)
- - 会場: シェアスペースマジェルカ
- - 住所: 東京都武蔵野市吉祥寺本町3-3-11中田ビル1F
- - 主催: あいサポート・アートセンター
- - 共催: 一般社団法人マジェルカ
この機会にぜひ、障がい者アートの新しい可能性を発見し、作品の背後にあるストーリーに触れてみてはいかがでしょうか。