三井物産がCCS事業受託、カーボンニュートラル実現へ向けた新たな設計作業
三井物産による先進的CCS事業の受託
三井物産株式会社は、関西電力、九州電力、コスモ石油、中国電力、電源開発、レゾナック、UBE三菱セメントの7社と共に、日本のエネルギー分野において注目されるプロジェクトを進めています。独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が公募した令和6年度の「先進的CCS事業に係る設計作業等」に関する業務を受託したのです。
このCCS(Carbon Capture and Storage)事業は、日本政府の掲げる2050年までのカーボンニュートラル目標に寄与するものであり、特に2030年までのCO2回収・貯留の実現に向けた重要な取り組みです。JOGMECは、国の温室効果ガス削減をサポートするために、この事業の先進性を評価し、支援を行います。
一貫したCCSバリューチェーンの構築
三井物産とその協力企業は、国内のCO2排出源からCO2を回収し、海上輸送を経てマレー半島沖南部に貯留するという一気通貫型のCCSバリューチェーンを構築する計画です。これにより、排出されたCO2を効率的に管理し、環境保全につなげることが期待されます。
また、令和5年度に続く受託ともなるため、将来的なCCS事業におけるノウハウや技術の蓄積が行われることになります。
国際的なコラボレーション
マレー半島沖南部では、CCSプロジェクトが進められています。このプロジェクトには、三井物産の他に、マレーシアの国営石油会社Petroliam Nasional Berhad(ペトロリアム・ナショナル・ブルハド)やフランスのTotalEnergies SE(トタール・エナジーズ)も参加しており、2023年6月から共同開発がスタートしています。この国際的な協力により、互いに技術や知見を共有し、CCS事業の実現可能性を高めるための進展が期待されています。
持続可能な社会への貢献
三井物産は、エネルギー資源開発に関する広範なビジネスネットワークと知見を生かして、このCCS事業を積極的に推進しています。地球温暖化対策の一環として、CCS事業の早期実施を目指し、持続可能な社会の実現に貢献していく所存です。将来的には、グローバルに展開するCCS事業を通じて、CO2削減のためのソリューションを提供し、環境と調和した社会の構築を目指します。
結論
今後、三井物産及びその共同パートナーによるCCS事業は、日本国内外でのCO2排出削減に向けた重要な取り組みとして、さらなる進捗が期待されます。カーボンニュートラル実現のための技術革新と国際的な協力が、私たちの未来をより健康で持続可能なものにするための鍵となるでしょう。
会社情報
- 会社名
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三井物産株式会社
- 住所
- 東京都千代田区大手町1-2-1
- 電話番号
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