エンジニアに関する最新トレンドを発表する「エンジニア白書2024」
日本のエンジニアコミュニティ「Qiita」が、この度「エンジニア白書2024」を公開しました。この白書は、国内のエンジニアの実態を把握するために行われた大規模なアンケート調査を基にしています。2,017名のユーザーを対象に、開発言語やツール、働き方、年収、転職など多岐にわたる項目について分析が行われ、その結果がまとめられました。
調査の目的と方法
この調査は、国内エンジニアの近年の動向を把握することを目的としており、2024年10月10日から11月11日までの期間に、オンラインでのアンケート形式で実施されました。調査項目は最大で72問にも及び、回答者の中にはエンジニアとして活躍している1,745名と、未経験の272名が含まれています。この統計情報を元に、エンジニア業界のトレンドを明らかにしていきます。
エンジニアの若年層化と人気の言語
調査結果の中で、エンジニアの年齢層に関して興味深いことがわかりました。34歳未満のエンジニアが全体の約39%を占めており、若年層のエンジニアが多いことが明らかになりました。そして、エンジニアに人気のある開発言語については、最も使用頻度が高いのはPythonであり、今後習得したい言語にも同じくPythonが1位となっていることがわかりました。これはPythonのシンプルさや豊富なライブラリが影響していると考えられます。
エンジニアの働き方の変化
働き方に関する調査では、フルリモート勤務や全日出社など、昨年比で大きな変化は見られなかったことが報告されています。ただし、エンジニアの転職時に重要視する要素として、1位に「給与」、2位に「仕事内容」、3位に「リモート勤務の有無」がランクインしており、特に給与に対する重視度が高まっています。また、転職活動ではカジュアル面談を実施していない企業が32%を占め、従来的な面接形式の重要性も認識されています。
リモート学習と独自のスキルアップ
エンジニアの自主的なスキルアップの取り組みを見てみると、仕事がある日の平均勉強時間は60分未満が68%を占めており、忙しい日常の中で自ら学ぶ努力が求められていることが示されています。また、よく活用している生成AIツールとして、1位はChatGPT、2位はGitHub Copilot、3位がGeminiにあたります。それぞれのツールがコーディングやエラー解消に役立ち、多くのエンジニアに支持されていることがわかります。
ダウンロード可能な調査結果
「エンジニア白書2024」にはその他にもさまざまな調査結果が掲載されており、興味のある方は公式サイトから無償でダウンロードできます。エンジニアとして何を重視し、どのように働いているのかを把握できる貴重な資料です。エンジニアに関わる多くの人々にとって、活用が期待されます。
エンジニアに人気の開発言語やツールのトレンド、また転職における重要な要素を知る上で、この白書は非常に役立ちます。将来エンジニアを目指す学生や、エンジニアの採用に悩む担当者など、多くの情報提供がなされています。
結論
「Qiita」は今後も継続してエンジニア向けのサービスを提供し、エンジニアコミュニティの活性化に貢献していく予定です。エンジニアの知識を蓄積し、共有できるプラットフォームとして、今後もその重要性を高めていくことでしょう。