CTCとNerdio社の提携がもたらす新しいVDI管理ソリューション
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は、米Nerdio社との間で販売代理店契約を締結し、新たに管理ソリューション「Nerdio Manager」を提供することを発表しました。この取り組みは、Microsoft Azure環境における仮想デスクトップインフラ(VDI)の導入を支援し、企業の業務効率化を図るものです。
なぜ今、VDIが注目されるのか?
クラウド技術の進展とともに、働き方の多様化が進んでいます。特に、VDIは在宅勤務やフレキシブルな働き方を可能にする重要な基盤として期待されています。その柔軟性、セキュリティ、およびコスト効率の良さが評価され、導入が進む一方で、その複雑な管理や運用が課題ともなっています。ここで、「Nerdio Manager」が登場し、これらの課題に対処することとなります。
Nerdio Managerの特長
「Nerdio Manager」は、主に以下のような特徴を持っています:
1.
導入の加速
- AVD(Azure Virtual Desktop)に特化したインターフェースを使用して、迅速にAVD環境を構築できます。
- より高度な設定が求められるAVD on Azure Local環境も対応可能です。
2.
コスト削減
- 強力なオートスケール機能により、Azureの従量課金を最適化します。
- AVDの管理を効率化し、自動化することで、運用コストを削減します。
3.
複雑さを軽減
- AVDに特化した管理画面とシンプルな手順で、運用負荷を軽減します。
CTCのサポート体制
CTCは、これまでを通じて多数のVDI構築プロジェクトに関わってきた実績があります。今回の提携により、Nerdio社のライセンス販売のみならず、導入支援や技術サポートを提供することで、より多くの企業がこのサービスを利用できるようになります。
また、CTCは、米国の事業会社ITOCHU Techno-Solutions America, Inc.とも連携し、テクノロジーの発掘や先進的なソリューションの拡充に努めています。この協業によって、最新のクラウド自動化技術を国内市場に提供し、企業のデジタルワークプレイスをさらに進化させることを目指します。
提携の意義
この発表について、日本マイクロソフトの岡寛美氏は、CTCの豊富な導入実績とNerdio社の運用最適化ソリューションの融合によって、Azure Virtual Desktopの導入および運用におけるコスト最適化が期待できるとのコメントを寄せています。CTCが提供するこの新しい管理ソリューションにより、日本の企業がクラウドを活用し、柔軟な働き方を実現する手助けとなるでしょう。
まとめ
CTCとNerdio社の提携による「Nerdio Manager」の登場は、企業にとってクラウド環境をより効果的に活用する手段を提供します。業務効率化やコスト削減に貢献するこのソリューションは、特に仮想デスクトップの導入を考えている企業にとって、見逃せない機会となるでしょう。今後もCTCは、Nerdio社の商品ラインナップを拡充し、さらなるサービスの提供を目指していきます。