日本のラーメン文化を世界へ！国際ラーメン協会の挑戦

日本のラーメン文化を世界に広げようと奮闘する国際ラーメン協会。その代表理事である藏本護氏の情熱と、地域活性化、そして海外展開に向けた戦略に迫ります。

ラーメンを通じた地域活性化

藏本氏は、ラーメンを単なる食べ物ではなく、地域社会を活性化する力を持つものだと考えています。2006年から飲食店コンサルティングに携わり、2011年に複数のラーメン店をオープンした経験から、2019年に国際ラーメン協会を設立。

協会の強みは、物件調査からメニュー開発、食材仕入れ、スタッフ教育までをワンストップで支援する総合的なサービスです。ラーメン店経営のノウハウがなくても開業できる体制を整え、開業サポート料のみで、開業後も継続的なサポートを提供しています。

青森のだし専門会社「だしラーメン金山」や、1872年創業の老舗味噌メーカー「竹屋味噌」との協業事例は、地域資源を活用したラーメン開発と地域活性化の成功モデルとして注目されています。地元の食材を生かしたラーメンは、地元客だけでなく観光客からも人気を集め、地域経済の活性化に貢献しています。

世界への挑戦：海外展開

国際ラーメン協会は、日本を代表する食文化であるラーメンを世界に発信するため、海外展開にも力を入れています。しかし、海外展開は容易ではありません。現地の食材では日本のラーメンを再現することが難しく、日本のラーメンの味を追求する海外のラーメン店は、現地のラーメン店に比べて人気を博しています。

そこで、協会は日本の食品メーカーと連携し、海外での工場建設やレシピ共有などを検討しています。この取り組みは、日本の食品メーカーにとって新たなビジネスチャンスを生み出すだけでなく、海外で安定的に日本のラーメンを提供できる体制づくりにも繋がります。

ラーメンを愛する人々への想いを込めて

藏本氏は、「本気でラーメンに興味を持ってくれる人がいれば、世界中どこにでもラーメン店をオープンさせるお手伝いをしたい」と語ります。ラーメンは日本国民に愛され、海外では日本の文化を代表する存在です。国際ラーメン協会は、ラーメンを通じて日本中、世界中の人々を幸せにすることを目指しています。

まとめ

国際ラーメン協会は、ラーメン店開業支援から地域活性化、そして世界への展開と、多角的な活動を通して日本のラーメン文化の普及に貢献しています。その活動は、日本の食文化の海外進出という視点だけでなく、地域経済の活性化や国際的なビジネスチャンス創出という面からも、大きな意味を持つと言えるでしょう。今後、国際ラーメン協会がどのような展開を見せるのか、注目が集まります。