東京大学などが設立したサステナブル建材研究会
東京理科大学、清水建設、積水ハウスの三者は、東京大学の清家剛教授と連携し、「サステナブル建材の開発と評価に関する研究会」を発足させました。この研究会は、建築物の脱炭素化やサーキュラーエコノミーに向けて、省CO₂影響を考慮する非構造分野の多様な建材を対象にしたものです。
産学協働の新プラットフォーム
建築業界の持続可能な発展には、多様な建材の環境への適応が不可欠です。本研究会では、大学、建設会社、住宅メーカー、建材メーカー、業界団体が協力し、サステナブル建材の研究や普及の促進を行います。
近年、気候変動や資源枯渇への対応は建築業界にとって大きな課題となっており、建材の脱炭素や再利用可能性を高める取り組みが必要とされています。特に、建材は種類が豊富で、様々なメーカーや施工者が関わっているため、個々の企業だけでなく業界全体での共通理解と知見の共有が求められています。
知見の集約と普及の促進
本研究会では、学術的な専門知識と実務の経験を組み合わせ、サステナブル建材の開発を推進します。今後、参加者を広く募り、知識の共有を進めて、建築業界全体の環境対応を加速することを目指します。
研究会の詳細
名称
サステナブル建材の開発と評価に関する研究会
設置背景
「建築研究開発コンソーシアム」の一環として設置され、産学官連携を強化し、建築・住宅・都市に関する革新的な研究を推進することが狙いです。
主査
東京大学の清家剛教授が主査を務め、東京理科大学の兼松学教授が幹事を担当します。清水建設と積水ハウスは、それぞれ建材の非住宅及び住宅分野を代表し、各分野における幹事を割り当てています。
検討テーマ
研究会では以下のテーマについて議論を行う予定です。
- - 建材の省CO₂化に向けた新技術・評価手法
- - 建材廃棄物の実態の把握とリサイクル性向上策
- - 建材メーカー、施工者の協力しやすい体制の構築
- - サステナブル建材の普及に向けた課題整理
- - 住宅・非住宅分野共通の評価軸の検討
定期的に研究会を開催し、2026年12月には開発方針や提言を公表するシンポジウムを計画中です。
参加者の期待
各参加者の分野での専門知識を持ち寄り、環境に優しい建材の社会実装を加速化することが期待されています。東京理科大学と清水建設は、非構造部材の環境負荷性能を重視した研究開発を進め、CO2排出量の評価と性能の可視化に取り組んでいます。
また、積水ハウスは、廃建材に関する知見を深め、リサイクルを促進する「循環する家」プロジェクトを始動させ、サステナブルな家づくりを推進しています。このように、産学連携による建材の革新が期待され、今後の展望が非常に楽しみです。