株式会社TriOrbの新たな挑戦
株式会社TriOrbは、北九州市小倉北区に本社を構え、球駆動式全方向移動機構「TriOrb BASE」を開発した企業です。このたび、同社は北九州市が実施する「企業変革・スタートアップ・グロースサポート事業」に採択され、地域経済の成長に寄与することを目指しています。
新たな移動技術「TriOrb BASE」
TriOrbが誇る「TriOrb BASE」は、従来のカーソルやオムニホイールとは異なり、球体を原動力とする全く新しい移動システムです。この技術は、あらゆる方向へのスムーズな移動を実現し、高精度な位置制御を可能にします。製造現場では、生産ラインの柔軟性と効率を大幅に向上させることが期待されており、特に多様な製品の生産に対応するための自動前進が可能になります。
スタートアップ支援プログラムの意義
北九州市の「企業変革・スタートアップ・グロースサポート事業」は、地域経済を支えるスタートアップの成長を促進するプログラムです。地域内外のスタートアップが新しいアイデアや技術を持ち寄ることで、行政課題の解決や地域企業との協業を進め、さらなるイノベーションを生み出すことを目的としています。
TriOrbは、このプログラムの「事業展開支援枠」に採択されたことで、自社の製品とサービスの売上拡大を図る活動に資金支援を受けることができます。これは、調査や開発、検証等のプロセスに伴走支援を行うもので、多くのスタートアップにとって、これらの支援は事業の成長に不可欠な要素となります。
未来の製造業への貢献
TriOrbは、今後「TriOrb BASE」を活用した協調搬送システムの導入を進める考えです。具体的には、複数の協調搬送に対応するFleet Management System(FMS)の開発を行い、製品の変種変量生産や労働力の減少などの製造現場の課題に取り組む計画です。
【協調搬送のイメージ】
このシステムは、柔軟な生産ラインや自動化によるコスト競争力の向上を可能にし、製造業界全体に大きな影響を与えると期待されます。また、地域社会やパートナー企業との連携を通じて、持続可能な生産システム実現を目指す取り組みも進めていく予定です。
株式会社TriOrbの今後の展望
今後、株式会社TriOrbは北九州市からの支援を受けながら、革新技術を社会に実装していくためのチャレンジを続けます。地域との協力を強化することで、より効率的で持続可能な生産の実現に向けた取り組みを加速させ、未来の製造業を牽引していくことでしょう。
公式サイトもぜひチェックしてみてください:
TriOrb公式サイト