金澤翔子特別書展が上野の森美術館に登場
東京・上野の森美術館にて、「ダウン症の書家 金澤翔子書展」が開催されます。これは、母・泰子との感謝の気持ちを込めた特別な個展で、2017年9月23日から30日までの8日間、約60点の作品が展示されます。翔子さんにとって、この個展は特別な意味を持ち、「最初で最後かもしれない」と語る覚悟をもって開催されます。
過去最大の規模
特に注目すべきは、登場する作品の数です。母と娘の絆を象徴する作品が全国各地から集められ、屏風が並ぶ壮観な光景が広がります。書道の道を歩んできた翔子さんにとって、12年ぶりとなる母による主催の個展は、彼女たちの共に歩んだ32年を振り返る場でもあります。
伝説の作品が東京初登場
定番の作品として知られる「風神雷神」も、俵屋宗達の「風神雷神図」と共に揃って展示されます。この二つの作品が同時に東京で観られるのは今回が初めて。一つ一つの作品には、翔子さんの思いが込められています。
秘蔵作品の展示
また、数多くの神社や仏閣への奉納作品も展示される予定です。建長寺、建仁寺、東大寺などからの作品が揃い、普段は見ることのできない秘蔵の作品を一堂に観ることができます。
成長の証
さらに、翔子さんの書家としてのルーツを象徴する「般若心経」3部作も展示されます。彼女が10歳のときに書いた「涙の般若心経」は、当時の感情を映し出す大切な作品です。これからの作品も進化し続け、成長過程を間近に感じることができるでしょう。
メッセージと共に
展覧会のテーマは「私は、しあわせです。ひとりじゃないから。」これには3つの思いが込められています。これまで翔子さんを支えてくださった方々への感謝、母・泰子との強い絆、そして共に生きることの重要性を伝える祈りが表現されています。彼女はこれらの思いをたくさんの人々に強く伝えようとしています。
特別なサポート
また、音声ガイドには室井滋さんが参加しており、翔子さんの成長の過程や書道に対する情熱が語られます。観覧者は、彼女の作品に触れながら、家族や友人とのつながりについて再考する機会を得ることができるでしょう。
展覧会概要
- - 会期: 2017年9月23日(土)~9月30日(土)
- - 場所: 上野の森美術館
- - 観覧料: 一般 1,000円(前売800円)、中・高生500円(前売400円)
※小学生以下は無料、障がい者手帳提示で本人と介助者1名は無料
この特別な書展では、感謝の気持ちが体感できる貴重な機会です。ぜひ、母娘の絆や作品に触れに来てみてはいかがでしょうか。