Green Carbon株式会社の新たな取り組み
Green Carbon株式会社(以下、グリーンカーボン)は、メタン排出削減に向けた新しい取り組みとして、水田におけるAWD(間断灌漑)による実証実験を実施しました。連携したのは豊田市、はっぴー農産、滋賀県立大学、京都大学。これにより、水田由来のメタン排出削減の有効性が確認されました。
なぜAWDが注目されるのか?
水田からのメタン排出は、日本の脱炭素を進める上での重要なテーマです。近年、J-クレジット制度のもとで水田管理の重要性が高まっており、Green Carbonはこの分野での知見を深めるため、地域密着型の実証研究を重視しています。
実証実験の目的と方法
本実証実験の目的は、異なる水管理条件下でのメタン排出量及び作物収量への影響を評価することです。具体的には、以下の3つの条件について比較を行いました:
- - 圃場1:中干し+AWD(中干し実施後にAWDを導入)
- - 圃場2:AWDのみ(中干し無し)
- - 圃場3:中干しのみ(従来の農法)
これらの圃場では、それぞれ約1,500㎡の面積が用意され、さまざまな環境データが取得されました。
具体的な実証結果
実証の結果、特に「中干し後AWD」においてメタン排出の削減効果が高いことが示されました。具体的には、CO₂換算で-0.37tCO₂/haという数値が出ており、これは従来の中干しのみの条件(4.89tCO₂/ha)に比べて、約5.3tCO₂/haの削減が可能であることを示しています。また、J-クレジットの方法論と比較したところ、約1.2倍のメタン削減効果が期待できる可能性があることが分かりました。
今後の計画と展望
Green Carbonは、得られた知見を基に、2026年に向けたJ-クレジットの新規方法論化を目指しています。今後は実証内容の再設計や新たな圃場の拡大を計画しており、より多くの農家が取り組みやすい農法を確立することを目指しています。
また、収量や品質への影響も確認し、今後の追加実証および方法論化に向けて具体的な準備を進めていく方針です。Green Carbonは、自治体や農家、研究機関との協業を通じて、持続可能な農業の実現に貢献していく所存です。
結論
Green Carbonの取り組みは、今後の水田管理において大きな影響を与える可能性があります。メタン排出削減だけでなく、地域の農業経済にも寄与することが期待されており、水田由来のカーボンクレジット創出に向けた新たな一歩となるでしょう。