新刊『つくりながら学ぶ! ドメイン駆動設計 実践入門』が登場!
株式会社マイナビ出版から、2026年1月21日に発売予定の『つくりながら学ぶ! ドメイン駆動設計 実践入門』が注目を集めています。この書籍は、発売前から大きな話題となり、Amazonのソフトウェア開発・言語ランキングで1位を獲得しました。予約が始まってから多くの人々が関心を寄せており、注目度が高まっています。
ビジネスの本質的な課題を克服する設計法
多くのソフトウェア開発者は、システムを作ることに集中し過ぎて、実際の現場での使い勝手やユーザー満足度を見落としがちです。このような問題は、ビジネスの本質的なニーズを正しく理解していないことに起因しています。ソフトウェア開発は単なるコーディング作業にとどまらず、実際のビジネス要件を把握し、それをきちんと反映させることが求められます。
『ドメイン駆動設計(DDD)』はその解決策として注目されています。ドメイン駆動設計では、ソフトウェアが解決しようとする特定の問題領域、つまり「ドメイン」を深く理解し、その理解を基にした適切なモデルを設計します。こうすることで、ビジネス要件に忠実なシステムを構築でき、結果としてビジネスに真の価値を提供できるのです。
ドメイン駆動設計の重要性と実践の障壁
ドメイン駆動設計は2003年に出版された『Domain-Driven Design: Tackling Complexity in the Heart of Software』で提言されましたが、日本国内での関心は年々高まっています。実際、Qiitaの「DDD」タグには、7671件、「ドメイン駆動設計」タグには2533件の記事が登録されています。しかし、初学者がドメイン駆動設計を実践レベルで理解するのは容易ではなく、時にはそのプロセスが目的化してしまい、本来のビジネス課題解決の目標が損なわれることもあります。
実践を通じて学ぶドメイン駆動設計
本書では、用語や概念を解説しつつ、実際のプロジェクトを通じてモデル化やTypeScriptでの実装を手に職をつける構成になっています。特にオンライン書店のカタログ管理を例に取り上げており、Web APIサーバーの構築を通じて、ドメイン駆動設計の基礎を学んでいきます。この実践的なアプローチにより、読者はドメイン駆動設計の実装時に必要な知識を身につけることができます。
執筆の背後にある想い
著者の山下祐也氏は、ドメイン駆動設計を通じてWeb APIサーバーを構築する際に多くの試行錯誤を経て、この書籍をまとめました。彼は複雑なビジネスニーズを効率的にソフトウェアに反映する手法を模索する開発者たちに向けて、実践的な知見を提供したいと考えています。
著者はZennで『【DDD入門】TypeScript × ドメイン駆動設計ハンズオン』を発表し、2,356の「Like」を得ており、その内容を基に本書は大幅に加筆・修正が行われています。
著者および監修者について
著者:山下 祐也
フリーランスのフルスタックWebエンジニアで、複数のドメインでドメイン駆動設計を実践しています。テックリードとしての経験も豊富で、設計から実装まで広く担当しています。
監修者:増田 亨
有限会社システム設計の代表で、業務系アプリケーション開発に従事しています。ドメイン駆動設計や現代的なオブジェクト指向プログラミングに取り組まれており、著書も数多く存在します。
本書『つくりながら学ぶ! ドメイン駆動設計 実践入門』は、これからの開発者にとってとても貴重な一冊となることでしょう。興味を持たれた方は、ぜひ手に取ってみてください。