介護支援サービス「カイポケ」が仙台・大宮・広島に新拠点を開設

新たな地域支援の展開

介護事業者向けの経営支援サービス「カイポケ」が、2024年10月1日に仙台、大宮、広島に新たに事業所を開設することを発表しました。これは、京都事業所での成功を受け、地方都市でのサポート体制を強化するための重要なステップとなります。現在、カイポケは全国で9つの拠点を持ち、介護事業者の課題解決に取り組んでいます。

介護の需要と課題

超高齢社会の進展に伴い、介護の需要は今後も増加が見込まれており、2024年には約715万人の要介護者が存在するとされています。2040年にはその数が843万人に達するという予測もあり、介護事業者にとっては人材確保や経営の効率化が喫緊の課題となっています。特に、従業員数が50人未満の小規模事業者が多いため、書類作成などの間接業務に多くの時間を費やしており、経営課題が山積みです。

障害福祉サービスも同様に、需要の高まりに伴い、介護事業者と同じような経営課題を抱えています。このような状況において、カイポケは業務の効率化や財務改善をサポートするためのクラウドサービスを提供しています。

「カイポケ」の特徴と効果

「カイポケ」は、介護事業所の運営に必須の保険請求機能に加え、業務・採用・購買・金融・営業など多様な機能を搭載しています。現在では全国約51,950の事業所が「カイポケ」を利用しており、これにより経営の効率化とサービスの質向上が期待されています。ユーザーに対しては、導入の際のデータ移行を無償サポートしたり、専任の営業担当がサポートすることで、スムーズな対応が可能です。

特にオンラインサポートは評判ですが、現地での直接サポートが求められるニーズも多く寄せられています。そのため、多様な地域での事業所開設を進め、面談形式でのサポートを充実させていく方針です。

新拠点のメリット

仙台、大宮、広島の新拠点開設は、これまでの京都事業所での成果に基づいています。地域に密着したサポートを行うことで、利用者の問題点やニーズに迅速に応えることが可能になります。これにより、訪問型のサポートが行き届き、実際に会って話すことで利用者の悩みや不安を解消する道筋を作ります。

また、事業所ごとに地域の士業と連携し、看護師の人材不足解消にも寄与する施策を取ることで、地域全体の福祉環境の質を向上させることができると期待されています。