東京都港区六本木に位置する茶寮「九九九(くくく)」が、オープンから約10ヶ月でミシュランガイド東京2026のクリエイティブ部門に選出され、その評価を受けて注目を浴びています。今回、2025年10月8日から13日まで開催される「阪神モンブラン展vol.2」に初めて出展する運びとなりました。この出店は茶寮にとって特別な意味を持っており、多くの和菓子ファンや新たな顧客にその魅力を届ける貴重な機会です。
茶寮「九九九」は、2024年11月に六本木にオープンした和の文化に根ざしたお店で、ここでは出来たての和菓子と淹れたてのお茶を楽しむことができます。日本伝統の「和菓子」と「茶」に新たな挑戦を加え、和菓子職人の藤田凱斗がその場で仕上げる和菓子は、温度や質感を大切にした高いクオリティを誇ります。特に、季節に即した和菓子とお茶のペアリングコース「菓席」や「小菓席」は、多くの人々にその独自の体験を提供しています。
和菓子職人である藤田凱斗は、三重県にある相可高校で学んだ後、和菓子職人としての道を選びました。彼はフランス菓子のパティシエを目指していましたが、講師の一言がきっかけで和菓子の世界に入ることになりました。修行を積んだ後、彼は「九九九」を開いたのです。これまでの経験を活かし、多くの人に和菓子の魅力を伝えることを目指しています。
店舗の設計やメニューに込められた意図は、オーナーの見冨右衛門が重視する「千利休への敬意」に基づいています。「九九九」は999、つまり1,000のひとつ手前を意味し、和菓子をコースで楽しむ新しい文化の創造を目指しています。茶の湯を通じて日本独自の美意識を築いた千利休自身のように、和菓子の世界にも新しい価値を創出したいとの思いが込められています。
「阪神モンブラン展vol.2」での出展は、茶寮「九九九」にとって大きなチャレンジです。多くの人々が集まるこのイベントで、新作和菓子やお茶を体験することができ、これまで以上に多くのお客様にその価値を知ってもらう貴重な機会となるでしょう。この催事においても、見冨は「和菓子を楽しむ新たな文化を育てたい」という志を持って臨むことでしょう。
開催詳細は、阪神梅田本店の公式サイトやインスタグラムで確認できます。和菓子と茶が織りなす、特別なひとときを楽しむチャンスをお見逃しなく!