心臓血管外科医向け講演満足度調査結果
2026年8月に、外科系医師向け動画サイト「Upstream」を運営する株式会社スマートホスピタルが、心臓血管外科医196名を対象に実施した調査において、製薬会社の講演満足度が取り上げられました。この調査は、医師がどの製薬会社の講演に満足したのかを知る貴重な機会となりました。
調査背景と目的
Upstreamは、全国の外科系医師が利用するプラットフォームであり、心臓血管に特化した医師のニーズに応える情報を提供しています。本調査は、Web講演会や学会セミナーに参加した医師の意見を集め、製薬会社の講演内容がどれほど満足度を持って受け入れられているのかを把握するために実施されました。
主な調査結果
調査の結果、最も満足度の高かった製薬会社はCSLベーリングであり、満足度は35.2%に達しました。これは、2位の第一三共(7.4%)の約4.8倍にあたり、CSLベーリングが特に高い評価を受けていることがわかります。3位にはアストラゼネカ(6.6%)が続きました。他にも、アルフレッサ ファーマやマリンクロット ファーマ、Meiji Seikaファルマ、日本血液製剤機構などが上位にランクインしています。
一方で、「参加していない」と回答した医師は30.3%に達しており、医療機器メーカー関連の設問に比べてもこの値は高めです。今後の講演企画の見直しが求められます。
外科医が注目する手術・治療テーマ
調査対象の医師に対し、見たい術式を複数回答形式で尋ねたところ、最も多く挙げられたのは「僧帽弁形成術」で58.2%という結果でした。続いて、ロボット支援で行う「MICS・ロボット支援僧帽弁形成術」が56.6%、急性A型大動脈解離手術が41.0%という結果でした。
自由記載の反映を見ても、僧帽弁形成術に関連する学習ニーズが強いことが示されており、その他にもCABGや急性A型大動脈解離に関心が寄せられています。
課題点と提案
調査結果から得られた示唆として、まずは臨床課題を基にした講演設計が必要です。医師が抱える具体的な問題を解決する情報提供が、講演の魅力を高める要因と考えられます。また、参加していない医師の割合が高い点からも、対象テーマや告知方法の見直しが必要です。
さらに、薬剤と術式の関連性を明確化した企画が、医師が講演内容を自らの診療と結びつけて理解しやすくするでしょう。
まとめ
本調査を通じて、心臓血管外科医の学びたいテーマや講演の満足度が明らかになりました。製薬会社はこの情報を基に、講演内容や企画の見直しを行い、医師との接点を増やすことが期待されます。今後も医師向けに価値ある情報を提供し続けることが求められています。