大阪関西万博での新しい試み
2025年、日本で開催される大阪関西万博において、認知症予防に向けた新しい展開が始まります。ジョージ・アンド・ショーン株式会社(G&S)が開発したシニア向けプラットフォーム「brainco」が、香り伝送技術を有する株式会社香味醗酵と連携し、オンラインで参加できる認知症予防教室「香り伝送で広がる、オンラインのいきいき教室」を体験できる展示を行います。この展示は、大阪府スマートヘルスプロジェクトが主催する“Health-Oエクスペリエンス”の一環として、2026年6月27日(金)から29日(日)までの期間に開催されます。
体験の概要
展示が行われる会場は、2025年日本国際博覧会EXPOメッセの「WASSE」イベントホール南側大阪府ブース。具体的には以下の内容が展開されます:
- - オンラインのいきいき教室の説明
- - 「brainco」のデモ展示
- - ポスター展示
この取り組みは、高齢化が進む日本において認知症の予防が重要なテーマとなっていることを背景にしています。2025年には、約700万人が認知症になるとの推計もあり、早期発見や予防の重要性が高まっています。
パートナーシップと技術のなせる業
G&Sが提供する「brainco」は、医療法人社団緑成会の専門医の監修の下、認知機能予防に特化したコンテンツを提供するオンラインサービスです。今回、香味醗酵の香り伝送技術と連携することで、体験者は視覚だけでなく嗅覚でも刺激を受ける新しい形式の認知症予防プログラムに参加できます。この技術は、匂いを数値化することで、以前よりも詳細な分析を行い、より高い効果を期待できます。
香りの力で新しい体験を
「brainco」では、自宅でタブレットやパソコンを使って楽しむことができ、オンラインコミュニティとのつながりを通じて、認知症やフレイル予防に向けた活動を行います。「お家でおしゃべり」や「ビデオ視聴で在宅健康増進」等のコンテンツは、AIとの対話を用いることで運営されており、ますます多様化しています。
このイベントを通じて、香りがもたらす心理的安定や認知機能の維持に寄与することが期待されています。薬に頼らない非薬物的アプローチが、どのように参加者に新たな可能性を開くのか、多くの人々の関心が寄せられています。
未来への展望
香味醗酵が開発した独自の香り伝送技術を用いることで、体験の没入感が飛躍的に向上し、参加者同士の交流も期待できます。また、香りに対する感応や反応が、新たな認知症の早期検出にも繋がる可能性を秘めています。このように、展示はただのイベントではなく、高齢社会における新しいアプローチと健康維持の在り方を探求する場となります。
【URL】
Health-O エクスペリエンス プログラム詳細
認知症予防に向けた新たな挑戦として、ぜひスケジュールに加えてみてください。今後、高齢社会の中で必要となる技術やサービスがどのように発展していくのか、その一端を見つめる機会です。