最新の広告制作支援ツール「DDDAI Studio」
株式会社大広のグループ企業である大広WEDOが、生成AI技術を駆使して開発した広告制作支援ツール「DDDAI Studio」。この新しいツールは、広告業務における効率化を目指し、特に素材作成や提案プロセスの支援に特化しています。このプロジェクトは、同じく東京都港区に本社を構えるマーベリックス社との共同開発により実現しました。
背景と目的
近年、生成AIは広告の現場でも注目を浴びており、その活用が広がっています。しかし、安定したビジュアル生成や、複数の素材展開を効率よく行うためには、業務に即した制御や実用性が求められます。そこで「DDDAI Studio」は、クオリティを維持しつつ、カンプ制作、撮影、CG制作にかかる工数やコストを大幅に削減することを目的として開発されました。これによって、スピーディにかつ幅広い提案が可能になるのです。
主な機能と特徴
「DDDAI Studio」にはいくつかの主な特徴があります。まずは、同一人物による指定シーンの生成機能です。顔写真と構図案を入力するだけで、求めるイメージを高精度に再現でき、被写体の特徴を保持しながら意図した構図や表情、ポーズを生成することができます。
さらに、同一人物によるポーズ制御も可能です。利用者は、手を挙げる、本を読む、眠るなどの多様なポーズを自然に再現できる仕組みが整っています。加えて、背景の差し替え機能も搭載されていて、シーンに応じて背景を変更しつつ、顔やポーズ、雰囲気を維持することができるため、広告シーンの多様化に柔軟に対応することが可能です。
今後の展望
大広WEDOは、今後もMavericks社と密に連携し、「DDDAI Studio」の機能を向上させていく予定です。広告業務のデジタルトランスフォーメーション(DX化)や、クリエイティブ効率化を先導していくことを目指しています。これまでに「Brand Dialogue AI」や「DDDAI」など、さまざまなAIソリューションを展開してきた大広グループは、AIとマーケティングの実用化を一層進めていくことでしょう。
マーベリックス社について
マーベリックス社は、日本初の動画生成AIサービス「NoLang」を開発・提供している企業です。この会社は独自の生成AI技術に基づいて、PoC(Proof of Concept)検証やシステム受託開発などを一貫して行っています。新たに誕生した「DDDAI Studio」は、こうした高度な技術力を活かした結果ともいえるでしょう。
今後、広告業界において「DDDAI Studio」がどのように活用され、進化していくのか非常に楽しみです。