オー・ジー株式会社がサステナブルマテリアル展で新素材を展示
大阪市淀川区に本社を置く化学品専門商社、オー・ジー株式会社は、2025年11月12日から14日まで千葉県の幕張メッセで開催される「第5回サステナブルマテリアル展」に出展すると発表しました。本展では、同社が開発した環境配慮の新素材を初めてお披露目します。
展示内容と新素材の特徴
オー・ジー株式会社は、サトウキビの搾りかすや植物モノマーから合成される新しいバイオマス由来の素材、さらにはケミカルリサイクルPETに焦点を当てた展示を行います。これらの素材は、従来のプラスチックに対する持続可能な代替品としての可能性を秘めています。
1. サトウキビ由来のバガスモールド容器
この生分解性素材は、サトウキビの搾りかすであるバガスから作られています。PFAS(有機フッ素化合物)を一切含まず、自然環境に優しいとされています。約4ヶ月で分解されるため、環境負荷の低減が期待されます。また、98℃の沸騰水や55℃の食用油にも耐える高い耐久性を持ち、電子レンジでの使用も可能です。この素材は、森林保護にも寄与する非木材資源の活用を組み合わせた次世代の食品容器です。
2. 植物由来の次世代ポリエステル「BioFleaxTM」
「BioFleaxTM」は100%バイオマス由来で、植物モノマーから合成されています。この素材は、PETに比べてガスバリア性や耐熱性に優れ、CO₂の排出量を大幅に削減します。飲料ボトルや包装、繊維などさまざまな用途で活用できるため、環境に優しい選択肢として注目されています。
3. 糖発酵由来のセルロースナノファイバー「BacFiber」
「BacFiber」は、細菌の糖発酵により生成される高純度セルロース素材です。この素材は、木材を使用せずに生産可能で、保水性や分散性、増粘性に優れています。化粧品や塗料、農業など多岐にわたって応用が期待され、環境負荷の少ない製品開発に貢献します。
4. ケミカルリサイクルPET「SKYPET CR」
この製品は廃PETを化学的に再生した樹脂で、透明性や耐衝撃性に優れています。ボトルやシート、フィルム、繊維など、幅広い用途での採用実績があります。機械的リサイクルでは実現できない「循環利用」が可能なPETであり、サーキュラーエコノミーの重要な素材と言えるでしょう。
環境への配慮と持続可能な社会
オー・ジー株式会社が発表するこれらの新素材は、環境への影響を軽減しつつ、機能性も高い選択肢を提供します。持続可能な社会を目指す上で、これらの素材が重要な役割を果たすことは間違いありません。展示会では、これらの新素材がどのように環境に寄与できるか、その実用化の可能性を探る機会となります。
オー・ジー株式会社のブースは小間番号48-52で、興味を持つ方々にとって見逃せない展示となることでしょう。私たちの生活を変える新しい素材に触れるチャンスです。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。