東京都心オフィス動向
2025-05-13 15:24:21

東京都心オフィスマーケットレポート:空室率と賃料の新たな動向は?

東京都心オフィスマーケットの現状



三幸エステート株式会社が2025年4月度のオフィスマーケットデータを発表しました。このデータでは、東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビルに関する重要な情報がまとめられています。大規模ビルとは、1フロアの面積が200坪以上の賃貸オフィスビルを指します。

空室率の動き



報告によると、東京都心5区における大規模ビルの空室率が前月比で大幅に低下し、2.71%となりました。この数値は2021年5月以来、初めての2%台になります。特に、新築や築浅のビルが集中する港区では、まとまった面積の空室が消化されることが、空室率の低下を大きく後押ししました。潜在空室率についても前月比でマイナス0.61ポイントの4.70%となり、2020年10月以来の4%台に達しました。

賃料の動向



一方、募集賃料は上昇傾向が続いており、2020年11月以来となる30,000円/坪台を回復しました。これは17ヵ月連続で上昇または横ばいの状態を示しており、中心部ではテナントの誘致が進みつつありますが、湾岸エリアでは依然として時間を要しています。この背景には、都心部におけるマイナスの空室数が影響しており、多くのエリアで募集面積が減少しています。

募集賃料の前年同月比



募集賃料の前年同月比は2024年2月から15ヵ月連続でプラスを維持。最近の3ヵ月では、上昇幅が5~6%に達するなど、上昇ペースも加速しています。賃料が市場の動きに遅れて反映される傾向があるものの、トレンドそのものは安定しており、このまま上昇する可能性が高いとされています。市場調査室の今関豊和氏と津田宏美氏は、活発なオフィス需要を背景に、今後の供給が減少することや需給バランスの引き締まりについても触れ、このトレンドが続くと予想しています。

今後の展望



今年のオフィスマーケットは、供給のピークを過ぎる見通しが立っており、そのため需給バランスがより一層引き締まることが考えられます。もしかすると、募集賃料の上昇ペースは更に加速する可能性があるため、今後の動向に注意を払う必要があります。

東京都心におけるオフィス市場の変化は、企業戦略にも影響を及ぼす重要な要素です。そのため、関連情報をしっかりと把握し、リアルタイムでの動向を掴んでおくことが必要です。詳細なデータや情報については、三幸エステートの公式ホームページにて確認することができます。

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会社情報

会社名
三幸エステート株式会社
住所
東京都中央区銀座4-6-1銀座三和ビル
電話番号
03-3564-8089

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