乳糖不耐症と健康
2026-01-14 11:37:02

乳糖不耐症状がカルシウム摂取量と骨密度に与える影響

乳糖不耐症状と骨の健康に関する新たな知見



弘前大学と雪印メグミルク株式会社が共同で実施した研究により、乳糖不耐症を自覚する人々がカルシウムの摂取量や骨密度の低下と関連していることが判明しました。この研究成果は、2025年1月に国際的な栄養学雑誌「European Journal of Nutrition」に掲載されることが期待されています。

研究の背景


乳糖不耐症は、乳製品を摂取した後に腹部の不快感を引き起こす状態であり、これを自覚する人々は、乳製品の摂取を避ける傾向があります。日本人における乳糖不耐症の影響についての研究は少なく、その健康面での影響を検証する必要がありました。

今回の研究は、青森県弘前市岩木地区の住民を対象に行われ、843名の健診参加者から収集された健康ビッグデータを用いて進められました。調査では、牛乳や乳製品の摂取量、カルシウムの摂取量、並びに骨密度が調査されました。

研究の方法


研究では、参加者に乳製品摂取後の不快症状に関する質問票を配布し、さらに骨密度を測定。分析にあたっては、年齢や性別などの因子を考慮し、重回帰分析や傾向スコアマッチングを行いました。

この結果、自己申告型乳糖不耐症の人々は、牛乳およびカルシウムの摂取量が有意に低いことが示されました。また、骨密度の分析からも、乳製品摂取後に不快症状を自覚する人々が、前腕部の骨密度が低いことが確認されました。

乳糖分解乳の現状


さらに、研究チームは乳糖分解乳に関する認知調査も実施しました。その結果、乳糖不耐症状の有無に関わらず、乳糖分解乳の認知度と飲用経験が低いことが分かりました。これは、今後乳糖分解乳の利用促進を考える上での重要な知見です。

骨粗しょう症への影響


乳糖不耐症状を自覚する人々は、乳製品の摂取を避けがちなため、カルシウム摂取量が不足し、骨密度が低くなるリスクがあることが示唆されています。特に、骨粗しょう症予防の観点からは、これらの人々に対してカルシウムの摂取が強く推奨されます。乳糖分解乳は、その解決策の一つとして期待されています。

今後の研究の方向性


弘前大学と雪印メグミルクは、引き続き『ミルク栄養学研究講座』を通じて、乳製品摂取と健康状態の関連を探り、新たな健康価値の創出に努めるとしています。健康ビッグデータの解析から得られた知見は、地域住民の健康促進に向けた重要な情報と位置付けられます。今後もこの分野での研究は目が離せません。

会社情報

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雪印メグミルク
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