高専が生み出すイノベーション!WiCON2024参加のチャンス
全国の高等専門学校の学生にとって、電波技術の知識を駆使し地域課題を解決する絶好の機会がやってきました。「高専ワイヤレステックコンテスト2024」(通称WiCON2024)の応募が開始されました。このコンテストは、地域性を生かした技術実証を通じて、ワイヤレス人材の育成と新たなビジネスやサービスの創出を目指します。参加者には、各種の支援が用意されており、特に選ばれたチームには最大150万円の技術実証費用が支給されることから、学生たちにとって大きなチャンスとなります。
コンテストの概要とスケジュール
WiCON2024の応募受付は2024年4月3日から5月9日まで。参加には「提案内容説明書」の作成が必要で、これは応募前に知っておきたいプレゼン資料作成セミナーへの参加が有効です。このセミナーは4月19日にオンラインで開催されるため、ぜひ参加してみてください。スケジュールは次のようになっています:
- - 2024年5月9日:提案応募締め切り
- - 2024年5月10日〜6月10日:採択審査
- - 2024年6月11日:採択結果発表
- - 2025年1月17日:予選大会
- - 2025年3月上旬:本選大会
応募資格と部門
応募資格は2025年3月末時点で高専に所属する学生(本科生・専攻生)で、卒業予定の学生も対象です。部門は「ワイヤレス基礎技術部門」と「ワイヤレス利活用部門」に分かれており、それぞれ新しい電気通信のアイデアを求めています。
無線技術や通信システムの新しいアイデアを提案する部門。無線電力伝送、レーダー技術なども含まれます。
地域課題の解決や新しいビジネスの提案を目的とし、既存の無線機器を利用したアイデアを募集します。
先進的なプロジェクトの数々
昨年のWiCON2023では、23チームが提案を採択され、約9ヶ月にわたり技術実証を実施しました。最優秀賞には、徳山工業高等専門学校の「クリプトクロム4」が受賞し、マグネチックループアンテナを使用したビームフォーミング技術が高く評価されました。他にも、佐世保工業高等専門学校の「Team SOME-RISE」などが優秀賞を受賞し、様々な地域課題にアプローチした提案が紹介されました。
参加を希望する学生は、公式サイト(
WiCON公式サイト)で詳細を確認し、オンラインセミナーへの参加をお勧めします。新たな技術を通じて地域を変える仕事に取り組むこの機会を、ぜひ活かしてほしいと思います。
加盟団体と後援
このコンテストの主催は一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)で、総務省の共催を受けており、教育機関や関連省庁の後援も受けています。地域に根付いた技術育成と市場創出の一環として、若い技術者たちが集うこの場での活躍を期待しています。