深海研究スーパーキッズ育成プロジェクトが進化する
2025年12月20日、富山湾で趣旨を持った特別なイベントが行われました。一般社団法人とやまミライラボが主宰する「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト」の一環として、プレゼンテーションに関する専門講座が開催されました。この講座は、深海の専門知識を磨く子どもたちが、より効果的に研究成果を発表できるようにするためのもので、参加したのは小学5年生から中学2年生までの10名の研究生たちです。
イベントの趣旨と背景
このプロジェクトは、次世代の海洋リーダーを育成することを目的とし、北海道から九州までの日本の海の環境を守るためのアクションの一環でもあります。特に、富山湾は日本三大深湾の一つとして知られ、豊かな生態系を支えています。参加者は、深海に関する様々なプロの講座を受講し、自分の研究テーマを深く考察する機会を与えられています。
講座の内容と実践
この日の講座には、司会者や講師として知られる澤井寧子さんが登壇し、キッズたちにプレゼンテーション技術の重要性を伝授しました。自分の考えをどう相手に伝えるか、心の準備の仕方、立ち居振る舞い、呼吸法など、プレゼンテーションにおける基礎的なスキルを身につけることが求められました。実際に一人ずつの自己紹介を経て、キッズたちは次第に緊張を和らげ、自己表現の重要性を理解し始めました。澤井さんは「本番で失敗しないためにも、今日はたくさん失敗しても大丈夫」と激励し、子どもたちの勇気を引き出しました。
模擬プレゼンテーションの実施
講座の後半では、各自が学んだことを活かして模擬プレゼンテーションに挑戦しました。澤井さんは彼らに「外見的な要素」と「内面的な要素」を意識するよう促し、自分のプレゼンのゴール設定の重要性についても教えてくれました。最初は緊張しながらも、キッズたちは学んだスキルを発揮し、堂々と発表を行うことができました。
共同学びがもたらす成長
それぞれが異なるテーマを持っているキッズたちですが、共通の興味を持つ仲間がいることで、互いに刺激を受け、自分の研究を見つめ直す良い機会となったようです。澤井さんからのアドバイスを受け、会場に質問を投げかけることで、より聴衆の関心を引く努力も始まりました。
成果発表会に向けて
講座を終えたキッズたちは、次の成果発表会に向けた意欲を新たにしました。個別の研究もいよいよ最終段階へと差し掛かります。深海という神秘的なテーマを通じて、次世代の海洋専門リーダーへと成長していく過程をこれからも見守っていきたいと思います。
団体の取り組み
一般社団法人とやまミライラボは、富山の豊かな海を未来に残すため、海と人をつなげる活動を推進しています。今回は、子どもたちに対して深海と海洋教育を重視したプログラムを提供し、彼らが未来への責任を自覚するきっかけを作ることを目指しています。日本財団が運営する「海と日本プロジェクト」と連携し、環境問題に対しても子どもたちが主体的にアクションを起こせるよう、様々な活動を展開しています。
日本の海を守るため、これからの海洋リーダーたちがどのように成長するのか、その成果にも期待が高まります。