科学技術指標2024の発表内容
2023年8月9日、文部科学省管轄の科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は『科学技術指標2024』を発表しました。本報告書は、科学技術活動を客観的かつ定量的なデータをもとに体系的に把握するための重要な資料であり、約160の指標を基に、日本及び主要国の状況を示しています。
日本の研究開発の現状
発表によれば、日本の研究開発費や研究者数は、米国、ドイツ、フランス、英国、中国、韓国を含む7カ国の中で第3位に位置しています。また、国際的な視点で見ると、日本は論文数においては第5位、Top10%やTop1%の注目度の高い論文数ではそれぞれ第13位と第12位という結果になっています。この順位は昨年と変更はありませんでした。
博士課程入学者数がついに増加!
長年にわたり減少傾向が続いていた博士課程の入学者数ですが、2023年度には前年度比で4.4%の増加を見せました。この動きは、将来的な科学研究の底上げを期待させます。
共同研究が活発化
さらに、日本の大学と民間企業との共同研究の受入額が年々増加しており、2022年度にはその金額が1,000億円に達しました。この増加は、研究開発の現場において企業と大学の連携が強化されている証拠です。
まとめ
『科学技術指標2024』が示すデータは、日本の科学技術における現状と課題を浮き彫りにしています。特に、博士課程の新たな入学者数増加や、大学と企業の共同研究が高まる中で、今後どのように日本が国際競争力を高めていくかが重要なテーマとなることでしょう。より詳細な数字や分析については、NISTEPの公式ウェブサイトにて確認できます。
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文部科学省科学技術・学術政策研究所の科学技術予測・政策基盤調査研究センターに関するお問い合わせについては、電話03-6733-4910(直通)またはメール
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