群馬・水上温泉で新たな流れが生まれる「ミナカミ・ミライ・マルシェ」
群馬県水上温泉街で2025年10月11日(土)・12日(日)の2日間、「廃墟再生マルシェ」が進化し、「ミナカミ・ミライ・マルシェ」として開催されます。このイベントは、利根川源流のまちである水上温泉街で、廃墟再生の理念を基に、地域の魅力を再発見し、地元と訪問者が一体となって楽しむことを目的としています。
マルシェの概要と魅力
昨年は2日間で延べ4500人が来場したこのマルシェが、今年も多くの人々を魅了すること間違いなしです。会場は水上駅から道の駅水紀行館までの1.5kmのエリアにわたる10カ所で、それぞれの会場が独自の廃墟再生のストーリーを持ち、特徴的なコンセプトで演出されます。
特に注目されるのは、地元の飲食店を中心に過去最大規模の約60店舗のブースが出店予定で、飲食、雑貨、クラフト、展示など様々なコンテンツが楽しめる点です。温泉街の未来のまちづくりを目指しながら、ローカルな風味を味わう体験が待っています。
各会場の個性あふれるコンセプト
「Walk On Water」では、台湾市場をテーマにしたマルシェが展開され、小籠包やタピオカミルクティーなど、台湾の味覚が楽しめます。また、「旧ひがき寮」では定期的に開催されている「おためしオープンアトリエ」に加え、シーズンごとのワークショップが用意され、参加者は様々なクリエイティブな体験ができる場となります。
さらに、「MIDORI SOW」では農場の感謝祭がテーマのマルシェも開催予定です。この複合施設は再生された古アパートで、生産者と消費者の交流も期待されています。
特に面白いのは「旧一葉亭」の再生プロジェクトによる会場。この建物は複雑な内部空間が特徴で、廃墟ならではの独特な雰囲気を楽しむことができます。また、現場の最新情報や内部見学ができるツアーも企画されています。
スローモビリティとデジタルスタンプラリー
マルシェ期間中は、群馬大学とみなかみ町の共同研究により、電気バス「eCOM-10」が運行され、訪問者はゆったりとしたペースで各会場を巡ることができます。また、デジタルスタンプラリー企画もあり、参加者は地域通貨を獲得する楽しみがあります。
木榑家の土蔵が特別公開
加えて、普段は立ち入れない「木榑家の土蔵」が特別に公開され、休憩スペースとして利用されます。この土蔵は大正時代に建てられたもので、歴史ある風景を楽しむ貴重な体験です。
地域との共創
「ミナカミ・ミライ・マルシェ」は、若手有志や地元企業、学術機関が連携した地域共創型の事業です。地域の人々が自らの楽しみ方を持ち寄ることで、温泉街がより魅力的になることを目指しています。
群馬・水上温泉で新たな風を感じながら、地元の文化や美味しい食を楽しむチャンスは見逃せません。皆さまのご来場をお待ちしております。