遠野市、国際的な観光賞を受賞
岩手県の遠野市が、オランダに本部を持つ国際観光認証団体グリーン・デスティネーションズ主催の「Top 100 ストーリーズ」において、文化と伝統部門で1位を獲得した。この嬉しいニュースは、世界最大規模の旅行博であるITB Berlin内で開催された授賞式で発表され、地域の観光活動が国際舞台で評価されたことを意味している。
「Top 100 ストーリーズ」とは?
このコンペティションは、持続可能な観光の実践例を表彰するもので、世界中から選ばれた100箇所がその成果を発表する。今年は特に、各地域が持続可能な観光に向けて実施している優良な事例が重視された。選考は2段階に分かれており、まず1次審査で60%以上の基準に適合するか確認された後、2次審査でその地域のストーリーが評価される。
遠野市のストーリー
遠野市が提出したテーマは「地域文化の再興:遠野の遺産制度と住民参加」。このストーリーは、地域住民が自分たちの文化や伝統を再認識し、保護し、活用していくという積極的な取り組みを強調している。特に、独自に導入された「遠野遺産認定制度」が評価されており、これが地域資源の保護と活用を促進する仕組みとして機能していることも認められた。
遠野遺産認定制度について
遠野市の「遠野遺産認定制度」とは、市民の申請をもとに地域の遺産や資源を認定する制度であり、その運営には地域住民の参加が欠かせない。この制度を通じて、多くの市民が自らの文化や伝統を保護しようと積極的に関与する姿勢が生まれ、結果として観光の持続可能性にも寄与している。
今後の期待
この文化と伝統部門での受賞は、遠野市にとっては大きな前進を意味する。国際的な評価を受けたことで、持続可能な観光に対する取り組みが広く知られることになり、今後国内外からの観光客がさらに増加することが期待される。遠野市はこの機会を活かし、さらに観光地としての魅力を高め、地域の文化を世界に発信していく努力が求められるだろう。
まとめ
今回の受賞により、遠野市は持続可能な観光の確立において見本となる存在となった。観光資源の魅力を活かしつつ、地域の文化・伝統が継承される環境を作り出すことは、多くの地域が見習うべきモデル例となる。今後の遠野市の活躍から、目が離せない!