菊地敦己の個展「グラフィックデザインのある空間」
公益財団法人DNP文化振興財団が主催する企画展「グラフィックデザインのある空間」では、著名なアートディレクター兼グラフィックデザイナー、菊地敦己氏の個展が2024年12月10日から2025年2月1日まで、東京・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で開催されます。これは、2024年の締めくくりと2025年の新たな始まりを飾る重要な展覧会となります。
菊地氏は、武蔵野美術大学の彫刻学科に在籍している間にデザインの世界に足を踏み入れ、30年以上にわたり独自の思想を持つ作品を創作してきました。その作品は、美術館のビジュアルアイデンティティ(VI)やサイン計画、さらにはファッションブランドのアートディレクションに至るまで多岐にわたります。特に本展では、「空間の中のグラフィック」というテーマに基づく三つのインスタレーションが展開され、視覚と感覚を刺激する新たな体験を提供します。
展覧会の内容
菊地氏のプロフェッショナルな経歴は、青森県立美術館(2006年)のVIサイン計画や、PLAY! MUSEUM(2020年)、横浜美術館(2024年)などのプロジェクトに見られます。また、ファッションブランドのアートディレクションでも知られ、ミナ ペルホネン(1995–2004年)やサリー・スコット(2002–2021年)などのプロジェクトに携わってきました。これらの経験を生かし、本展では「平面上の空間」と「空間上の平面」という二つの観点からの探求が行われ、観客は新たな視点でグラフィックデザインに触れることができます。
開催概要
- - 会期: 2024年12月10日(火)~2025年2月1日(土) 11:00~19:00
- - 会場: ギンザ・グラフィック・ギャラリー(東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル)
- - 休館日: 日曜日・祝日、12月27日(金)~2025年1月6日(月)
- - 入館料: 無料
菊地敦己氏は、個々のアプローチに基づく独自の企画を通じて、視覚芸術の枠を超えた多様な表現を行っています。その結果、さまざまな観客の心に響くような作品を生み出しているのです。この個展は、菊地氏の作品がどのようにして「空間」と「グラフィック」に新たな視点を与えるのかを示す絶好の機会です。
事前イベントと出版物
展覧会に関連して、オープニングパーティーやギャラリートークなども予定されています。詳細はgggの公式ウェブサイトで確認できます。また、関連出版物として『gggBooks -139 菊地敦己』が2024年12月10日に発行される予定で、氏の作品や活動についてさらに深く知ることができる内容となっています。
興味のある方は、ぜひ足を運んで、菊地敦己氏の世界観を直接体感してみてください。この貴重な展覧会は、彼の視点による「グラフィックデザイン」の魅力的な側面を探求する素晴らしい機会となることでしょう。