新製品『ゾーンライト』
2023-05-19 14:18:15
物流の自動化を促進する新製品『ゾーンライト』発売の背景と今後の展望
物流業界において、無人搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)の導入が進んでいます。特に、株式会社モノリクスは、受注生産を中心に始まった物流機器の製造から、無人搬送車市場へとその戦略をシフトさせてきました。その中で誕生したのが、AGVとさまざまな物流アイテムを連結し、牽引するための専用冶具『Begin+JIG(ビギンジグ)』です。さらに、このたび新製品AGV用『ゾーンライト』が登場しました。
開発の背景
モノリクスは元々オーダーメイドの物流機器を製造する企業としてスタートしましたが、トヨタL&F製シンプルAGV『キーカート』専用の牽引治具『キーコネクト』の開発を契機に、無人搬送車市場への参加を強化していきました。この進化は数々の独自技術の導入を促し、他社のAGVや自律走行ロボット(AMR)にも対応した汎用型牽引治具の開発へとつながりました。
その一環として、モノリクスは『KEY×CON(キーコン)』や『連結アーム』、さらにはAGVを保護する『キーカートカバー』など、多様な製品をリリース。中でも、汎用型牽引治具『Begin+JIG』は単体で1.5億円の売上を記録し、日々評価を高めています。
新たな製品『ゾーンライト』の特徴
最近、エンドユーザーから自動搬送に関する様々な相談が増え、安全性に関する懸念が浮上してきました。特に、走行中のAGVが周囲の障害物や人と衝突する可能性が指摘されており、これを解決するために『ゾーンライト』が開発されました。この新製品は、AGV本体にマグネットで簡単に取り付けることができ、電池交換の手間も不要です。走行や停止に合わせて青色LEDを照射し、視覚的にAGVの接近を周囲に知らせることができます。
使用例と特長
モノリクスの『ゾーンライト』は、作業現場における安全性を高めるための重要なツールです。特に、音の大きい環境や複雑な物流現場において、この光の明るさが周囲への注意を促します。具体的な使用例としては、倉庫や工場でのAGV走行時に状況に応じた警告を発信し、人やフォークリフトの接触を未然に防ぐ事例が挙げられます。
今後の展望
モノリクスは、AGV用『ゾーンライト』を含む製品群を組み合わせ、物流倉庫での最適な作業環境を提供するセット商品として提案を進めます。これにより、業界が直面する「物流の2024年問題」にも対処し、さらなる自動化の促進と物流業界の効率化に寄与する考えです。
モノリクスは、物流を基本から考え、誰もが使いやすい機器の開発を進めています。今後もこの分野での研究と開発を推進し、業界の発展に貢献していくことを目指しています。
会社情報
- 会社名
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株式会社モノリクス
- 住所
- 東京都文京区本郷2丁目16-12
- 電話番号
-
03-5844-6396