bitBiomeの資金調達
2025-01-17 16:51:50

バイオテクノロジー企業bitBiomeが4億円を調達し新たな挑戦へ

バイオテクノロジー企業bitBiomeが新たに資金調達を実施



バイオものづくりのスタートアップ、bitBiome株式会社は、最新の資金調達として4億円を得ました。未曾有の微生物遺伝子データベースを駆使したこの企業は、今後の成長に大きな期待があります。

資金調達の概要と目的



今回の資金調達は、グローバルシードエクステンションのセカンドクローズとして行われ、投資先には東京応化工業、アイティーファーム、KIRIN HEALTH INNOVATION FUND、Niterra 水素の森ファンドといった名だたる企業が名を連ねています。この調達により、bitBiomeはこれまでの累計資金調達額が35億円に達しました。

この資金は主に、プラットフォームの強化、事業開発、製品開発の拡充に活用される予定です。具体的な利用方法は、今後のシードエクステンションラウンド完了後に発表される予定です。

最近の進捗とチームの拡大



bitBiomeは2023年8月の前回資金調達以来、目覚ましい進展を遂げました。2023年11月には米国法人を設立し、国際展開を本格化。その一環として、新たに経験豊富なチームが米国及び英国に加わっています。また、国内においては発酵生産チームを新設し、研究開発部門を強化しました。

特に、元LanzaTechのJames Winkler氏をDirectorに迎え、さらに米国NASDAQ上場企業Codexis社の前CEOであるJohn Nicols氏と名誉教授の浅野泰久博士が新たにアドバイザーとして参画することで、技術と事業展開の両面での支援が期待されます。

バイオものづくりにおける連携とコラボレーション



bitBiomeが重視する進展の一つは、パートナーシップの拡大です。東京応化工業や味の素、Bluestem Biosciencesといった企業との共同プロジェクトが進行中で、前回の資金調達からすでに200件以上のプロジェクトを完了。これら企業との共同開発により、バイオものづくりの分野での実績を積み上げています。

さらに、業界関係者とのネットワーキングの場を設け、「バイオものづくりNight」と呼ばれるイベントも開催されました。このようなイニシアティブを通じて、グローバルな知見を日本の業界に還元する活動も行っています。

新製品開発と市場への影響



2024年8月には、Twist Biosciencesとの共同開発によるトランスアミナーゼ酵素スクリーニングキットの上市が予定されています。これは、bitBiomeが構築した微生物配列データベースを活用した先進的な製品であり、化学合成プロセスの代替を提供する予定です。

また、政府の支援プロジェクトにも参加しており、微生物遺伝子収集の国際展開に向けて動き出しています。

学術的貢献とコミュニティへのアウトリーチ



近年、bitBiomeは学術的な研究にも注力し、関連する論文を7報公開し、世界最大の微生物遺伝子データベースへの寄与を宣言しています。さらに、米国のテキサス大学との共同研究も進んでおり、環境問題解決への貢献も期待されています。

博士号取得支援制度を導入し、高度専門人材の育成にも力を入れています。

これからのbitBiome



bitBiomeの成長は、日本のバイオテクノロジー業界に新たな風を吹き込むことでしょう。彼らの挑戦と成功が、持続可能な社会の実現へ向けたテクノロジーの発展に寄与することを心から願っています。


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会社情報

会社名
bitBiome株式会社
住所
東京都新宿区早稲田鶴巻町513 早稲田大学121号館 リサーチイノベーションセンター415号室
電話番号
03-6205-5662

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