岡山大学が描く研究大学の未来と地域連携の可能性について

2024年12月17日、文部科学省主催のシンポジウムが東京都千代田区の東京国際フォーラムで開催されました。このイベントでは、国の研究力強化をテーマに、各大学の学長が様々な視点から講演を行い、その中で岡山大学の那須保友学長も登壇しました。

那須学長の講演内容

那須学長は「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業（J-PEAKS）における岡山大学の挑戦」をテーマに講演し、岡山大学が進める組織や制度に関する改革について述べました。彼は、「社会変革には、まず組織自身が変革する必要がある」と力説し、これが研究大学への成長における重要な鍵であると強調しました。

また、他大学や研究機関との協力の重要性についても言及し、競争から共創へとシフトする必要性を訴えました。「我々の目標は、全国の大学が協力し合い、共に研究力を高めていくことです」との言葉に、参加者たちも頷いていました。

パネルディスカッションの様子

その後行われたパネルディスカッションでは、大学間での連携が今後の研究環境においていかに重要であるかが議論されました。研究資金の獲得や博士課程学生の育成について、参加者たちは積極的に意見を交わしました。特に、国の政策と大学の取り組みを結びつける必要性が強調され、J-PEAKS制度と関連事業の相互作用についても話し合われました。

新たな連携の形成

シンポジウム終了後には、ランチブレイクが設けられ、那須学長や佐藤法仁副理事、河本雅紀課長らが参加者と意見交換を行いました。この交流を通じて、より固い連携が芽生えることが期待されています。

岡山大学は、J-PEAKSにおいて、既成の枠組みを打破し、連携することでより大きな社会変革を追求する意向を表明しています。そして「共にできることは共に」という理念のもと、他大学との協力に取り組んでいくとしています。

持続可能な未来に向けて

「私たちの行動は未来の社会を形作る」との思いを込めて、岡山大学は地域社会や地球全体の未来に貢献していく意欲を見せています。「全ての大学が力を合わせることで、より良い研究環境を作り上げ、社会変革に貢献できると確信しています」と那須学長は結びました。今後の岡山大学の取り組みに注目が集まります。

以上のように、岡山大学はJ-PEAKSを通じて新たな挑戦を続けています。社会と大学の共創を掲げ、地域の未来を共に築くための取り組みは、今後ますます重要になることでしょう。