NERONと理化学研究所の共同研究
株式会社NERONは、渋谷区のスタートアップとして、腸内細菌を利用したメンタルウェルビーイングの製品開発に取り組んでいます。この度、国立研究開発法人理化学研究所 生命医科学研究センター(IMS)との共同研究が始まりました。プロジェクトの主要な目的は、腸内細菌と脳の相関関係を明らかにし、メンタルヘルスの改善につなげることです。
共同研究の背景
近年、腸内細菌と脳の相互作用、いわゆる腸-脳相関が注目されています。研究によれば、腸内環境はメンタルヘルスに多大な影響を与えることが明らかになってきました。特に、ストレスやうつ病などの精神疾患との関連性が強く、これらの問題への新たなアプローチが求められています。
NERONの取り組み
NERONは、自社で開発した「メンタルウェルビーイング腸内細菌カクテルECB」を用いて、腸内細菌の作用機序を解明します。これにより、理研IMSが持つ先端的な腸管免疫研究の知見を活かし、科学的根拠に基づいたメンタルヘルス改善策の実現を目指します。
研究リーダーの紹介
今回の研究を指導する大野博司博士は、腸管免疫と腸内細菌相互作用の研究の第一人者です。千葉大学医学部卒業の後、さまざまな研究機関での経験を経て、現在は理研IMSで粘膜システム研究チームのリーダーとして活躍しています。数々の賞を受賞し、基礎研究と臨床研究をつなぐ重要な役割を果たしています。
今後の展望
この共同研究によって、腸内細菌がメンタルヘルスに与える影響をさらに深く理解し、実用化に向けたエビデンスを創出することが期待されます。最終的には、腸内環境を通じて精神的な健康をサポートする新たなソリューションを全球的に展開していく方針です。
支援環境の整備
また、渋谷区はS-Startups認定企業として、スタートアップが挑戦できる土壌作りを進めています。NERONの研究を通じて、渋谷区が持つイノベーションの文化をさらに育て、地域全体の活性化に寄与することを目指しています。スタートアップ企業としての成長とともに、社会に新たな価値を提供していく姿勢が期待されます。
まとめ
NERONと理化学研究所の共同研究は、腸内細菌がメンタルヘルスに及ぼす影響を解明し、新しい健康アプローチを提供する重要なステップです。今後の進展が楽しみです。