内視鏡AI開発進展
2019-10-04 11:01:37

AIメディカルサービスが46億円調達、内視鏡AI開発に本腰を入れる

AIメディカルサービスが46億円の資金を調達



AIメディカルサービスが最近、シリーズBの資金調達を実施し、約46億円を確保しました。この資金を基に、同社は消化器系における内視鏡検査を支援するAIの開発を一段と加速させるとしています。具体的には、臨床試験の推進、パイプラインの拡充、優秀な人材の獲得、さらには設備投資を行う計画を立てています。

開発背景と目的



このプロジェクトは、消化器分野における内視鏡、すなわち食道や胃から小腸、大腸に至るまで、幅広くカバーするAIの実現に向けたものです。食道がんや胃がん、大腸がん、さらにはカプセル内視鏡AIに関する研究は進んでおり、既にいくつかの論文が公表されています。これらの研究成果を製品化し、早急に医療現場に役立てることが目標です。

引受先の顔ぶれ



今回の資金調達には、多くの著名な投資機関が参加しています。グロービス・キャピタル・パートナーズ、WiL、スパークス・グループ、さらにはSony Innovation Fund by IGVなどが名を連ね、各社の多大な信頼を受けながらの挑戦となりました。

代表の想い



代表取締役の多田智裕氏は、「内視鏡現場の困りごとを解決したい」という強い思いからAIメディカルサービスを設立したと述べています。2018年には世界初の胃がんAI論文を公表し、これまでにも多くの研究を発表してきました。今回の調達資金を活用し、より多くの医師が診断にAIの力を借りることで、病気の見逃しを防ぎたいと考えています。

医療現場での応用



内視鏡医療は、日本が世界でも先駆的に進めるべき分野であり、AIの導入による医療現場の変革が期待されています。グロービスの福島智史氏は、人工知能が医師をサポートする流れが不可逆的であるとし、AIメディカルサービスの内視鏡AIが日本を課題「解決」の先進国へと導く可能性があるとコメントしています。

課題と未来への希望



日本は内視鏡医療において多くの優れた医療機関と医師がいるため、AIメディカルサービスは大量の良質なデータを持っています。これらを最大限に活用し、医療の診断精度の向上に貢献する計画です。WiLの松本真尚氏は、内視鏡医療は特に社会的なニーズの高い領域であるとし、AIがその課題を解決する力を秘めていると期待を寄せています。

企業情報



AIメディカルサービスは、消化器内視鏡分野で日本を代表する医療機関80施設と共同でAIの研究開発を進めています。設立は2017年9月、東京都豊島区に本社を構え、29億4999万8047円の資本金を持つ企業です。

代表者の背景



代表取締役の多田智裕氏は、消化器分野での専門家として業界での知名度が高く、診断技術向上に貢献した様々な取り組みを行ってきました。彼の持つ医療的知見とチームのテクノロジーが融合することで、革新的なソリューションが実現されることが期待されています。

会社情報

会社名
株式会社AIメディカルサービス
住所
東京都豊島区東池袋1丁目18-1Hareza Tower 11F
電話番号
03-6903-1028

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