大建工業、床材の基材をラワン合板から環境配慮型素材へ変更 - サステナビリティへの取り組み強化
大建工業株式会社は、滑りや水濡れに配慮した床材『おもいやりフロアⅤ』、『おもいやりフロアⅤ-VS』、愛犬の足腰にやさしい『ワンラブフロアⅤ』、トイレ専用フロア『ハピアフロア トイレタフ石目柄Ⅱ』において、基材をラワン合板から同社独自の環境配慮型床用基材「Eハードベース」に仕様変更し、2023年6月21日に発売しました。
「Eハードベース」は、表面の平滑性や耐水性など、床基材に求められる性能を有した特殊なMDF(中密度木質繊維板)に、植林木や適性に管理された森林から出材する木材を使用した合板を張り合わせたものです。製材時に出る端材などからつくるMDFと、持続可能な木材からつくる合板で構成されているため、環境にやさしいエコ基材といえます。
同社は、地球温暖化の抑制や、南洋材の保護・生態系の維持を目的に、ラワン材の伐採・使用が規制される中、長年にわたり生産する床材の基材について、ラワン材から「Eハードベース(MDFや国産木材)」等への切り替えを進めてきました。
これまで、主要な床材から順次エコ基材への切り替えを進めてきており、戸建用一般床材においては、その大半がすでに「Eハードベース」基材を使用しています。そして今回、さらなる環境対応を図るため、各種用途床材である『おもいやりフロアⅤ』、『おもいやりフロアⅤ-VS』、『ワンラブフロアⅤ』、『ハピアフロア トイレタフ石目柄Ⅱ』の4製品においても「Eハードベース」へと仕様変更を行いました。これにより、2024年度カタログ掲載品の床材において、ラワン合板を使用している品目数比率は、昨年度の21%から16%へと低減しました。
大建工業グループでは、2021年に、環境課題への長期的な取り組み姿勢や方針を定めた「DAIKEN地球環境ビジョン2050」を策定し、自然環境への負荷低減に向けた取り組みの目標として“ラワン材の使用ゼロ”を掲げています。今後も、目標達成に向け、機能・性能を有した環境にやさしい床材の開発・販売に取り組んでいくとのことです。
環境配慮型床材「Eハードベース」の特長
「Eハードベース」は、以下のような特長を持っています。
環境負荷低減: ラワン材に比べて環境負荷が低く、サステナビリティに貢献します。
高い性能: 表面の平滑性や耐水性など、床基材に求められる性能を有しています。
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多様な用途: さまざまな床材に使用できる汎用性があります。
大建工業のサステナビリティへの取り組み
大建工業は、環境負荷低減、資源の有効活用、地域社会との連携など、さまざまな分野でサステナビリティへの取り組みを進めています。「DAIKEN地球環境ビジョン2050」では、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標を掲げ、環境負荷低減に向けた取り組みを強化しています。
まとめ
大建工業は、床材の基材をラワン合板から環境配慮型素材「Eハードベース」に変更することで、サステナビリティへの取り組みを強化しました。今後も、環境負荷低減と性能向上を両立させた製品開発を進め、持続可能な社会の実現に貢献していくことが期待されます。