JR九州と大分製紙、20年の地域資源循環の歩みを振り返る
福岡に本社を置く九州旅客鉄道株式会社(JR九州)と、大分県大分市の大分製紙株式会社は、2005年から始まった資源循環の取り組みを20年間にわたり続けています。この連携は、使用済みきっぷやオフィス古紙を再利用し、トイレットペーパーへと変えるリサイクルの仕組みを確立しています。この試みは、地域資源の循環利用と環境負荷低減を目指すもので、両社の努力が実を結んでいます。
JR九州のリサイクルの仕組み
JR九州は、回収した使用済みきっぷや古紙を、大分製紙の先進的なリサイクル技術を用いて溶解・再生し、トイレットペーパーを生産しています。こうしてできたトイレットペーパーは、JR九州のグループ企業や駅、商業施設、ホテルなどで使用されることで、地域における資源循環の一環として機能しています。
鉄道会社の循環型社会への貢献
2005年からの取り組みは、使用済みきっぷの回収と古紙のリサイクルを促進し、2022年度には約47トンのきっぷが再資源化され、トイレットペーパーとして再利用されました。このプロジェクトは、廃棄物の削減の一助となり、同時にCO2の削減にも寄与しています。
大分製紙の取り組み
大分製紙は「地域と共に発展する」という理念のもと、紙の地域循環型リサイクルシステムを構築することを目指しています。廃棄物の削減に向けて、積極的に古紙資源の掘り起こしを行い、トイレットペーパーを製造。これは、環境への大きな負担を減らすことに貢献しています。
脱炭素社会への取り組み
この取り組みは、CO2の排出を削減し、廃棄物を抑制するという二つの実現可能な目標を同時に達成しています。具体的には、古紙1トンあたり約766kgのCO2削減を達成しており、これは年間約36トンに相当します。地域内での資源循環の促進は、脱炭素社会へ向けた意義深い努力の一環です。
今後の展望とSDGsへの貢献
JR九州と大分製紙は、この20年間の取り組みを生かし、持続可能な社会の実現を目指して連携を強化する方針です。九州を基盤にし、それぞれの強みを活かしながら、環境負荷低減と資源の有効活用を推進。そして、SDGsの12番(つくる責任つかう責任)、13番(気候変動)、17番(パートナーシップ)達成にも貢献していきます。
企業概要
JR九州
- - 所在地: 福岡県福岡市博多区博多駅前3丁目 25 番 21 号
- - 代表者: 古宮 洋二
- - 設立: 1987年 4月
- - 事業内容: 鉄道運輸サービス、ホテル・不動産事業、流通・外食、ビジネスサービス
- - URL: JR九州
大分製紙
- - 所在地: 大分県大分市錦町2丁目15番27号
- - 代表者: 田北 裕之
- - 設立: 1953年 10月
- - 事業内容: 家庭用紙製造・販売
- - URL: 大分製紙
近年の環境問題に対する意識が高まる中、JR九州と大分製紙の取り組みは、地域資源の有効活用のモデルケースとして注目されています。今後も、地域の発展と環境保全の両立を目指し、さらなる活動を期待したいものです。